(アニメレビュー) CANAAN 第十話『想執』
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リャン「ボナーが愛を語るなんて一万年と二千年早いのよっ!!」
ついにやってきた「蛇」の実験施設である『フラワーガーデン』
第二のカナンを生み出すために設けられたウーアウィルスの『ファクトリー』。
登場キャラのほぼ全てが集いしこの施設で今話は物語は一気に加速していきます。
「消された村」の出身であるハッコー。
そして「消された村」を消し去った張本人であるサンタナ。
今話はそんな二人がメインとなっているのですが、
悲しい過去は、悲しい結末となって巡ってきてしまいます。
そして「蛇」が作り出したこの『フラワーガーデン』の真実とは。
カナンやマリアは何を見るのか。
詳しくは続きからどぞ。
▼『CANAAN』レビューは以下より



リャン「姉さまにこの身をたっぷりと可愛がってもらう前に・・・カナン、アンタをアンチエイジにしてあげる」
『ファクトリー』に潜入した一行。潜入したのはカナンを始め、関わりあるサンタナとハッコー。そしてウーアウィルスという現実を知るために一緒に行動をする御法川の4人。マリアとユンユンは敵の本拠地ということで外で待機となった...のですが、待ち構えていたのはアルファルドを狂気的に愛するリャン。
そんなリャンが放ったのはボナーの実験体の成れの果て。あの村で行われたウィルス投与実験によりまるで某ゾンビのようになってしまった村の人々に襲わせリャンは高みの見物をするのですが、その際に、そんな村の人々の姿を見てしまったハッコーが逃げ出し、そんなハッコーを追いかけるサンタナ。一方、カナンと御法川の二人はそんな人々をなるだけ傷つけず施設の奥へと入っていくことに。
そんなカナンと御法川を助けたのは、サンタナに協力し、カナンの依頼人でもある夏目。
「・・・私も、贖罪をさせて欲しいのよ」
彼女がどういった意図でカナンにサンタナに手を貸し、カナンを用いて「蛇」に対抗するのかはまだ今話では不明ですが、最後の最後で彼女が『何か』を求めていることが判明します。
それが何なのかは...後半で。


一方、大量の村人の成れ果てを見て逃げ出したハッコー。しかし、とある一室に逃げ延びたものの、そこにはモニタ越しに居るリャンの姿。その場所はかつてサンタナがハッコーをアルファルドたちから救い出した場所。
そんなリャンが言う。サンタナは今すぐにでも罠にかかって死ぬ、と。
サンタナを救い出すため、かつての苦い思い出があるステンドグラスがある部屋へと辿り着いたハッコー。そして奥の席には大きな椅子の背もたれに隠れたリャンの姿。
そしてハッコーは自身の能力である「空気中の振動を伝って相手の脳髄に影響を与える力」を用いてサンタナを救うべく、そこに居るリャンを殺そうとする...のですが、


先ほどまでリャンが居た椅子に居たのは...椅子に縛られていたサンタナだった・・・。
リャンに捕らえられ、そして自分を殺しに来るであろうハッコーを罠にかける。それがリャンの狙いだった。

「いい、んだ・・・。お前を不幸に突き落とした男を・・・憎んでる、んだろ・・・?」
(首を横に振るハッコー)
「・・・なら、あ、い、愛して、る・・・?」
(首を縦に振るハッコー)
「なら、き、聞かせてくれ。どの道、俺は、もう、・・・助からん。頼む・・・ハッ、コー」
「あい・・・・・・してるっ」
不幸にした者と、不幸にされた者。
そして、愛した者と愛された者。
しかし最後は自らの手で愛する者を殺してしまうという結末に。
これまでも何度かサンタナとハッコーの間柄では恋人らしいものは殆どありませんでしたが、不幸にして、最後の最後で愛を確かめ合った二人。自身の能力で愛する者と結ばれぬ運命にあったハッコー。そして愛して止まない人を守るべく贖罪しようと求めたサンタナ。
これまでの回で一番の悲しい結末になってしまいましたサンタナとハッコー。主要キャラが死ぬという結末にも驚きましたが、しかもそれを愛するものが殺してしまうという結末にも吃驚。『蛇』に関わりあった者としてはハッピーエンドでは迎えられない運命にある、というのをこれで漸く突きつけられた感じですね。


リャン「カナンの共感覚は、音を香りに変え、色を聴覚に、全ての感覚が繋がっている。例え無音でも、ハッコーの嘆きを敏感に感じ取り、音に再変換して自分を傷つける」
そしてカナンと御法川の前に、サンタナの亡骸を引きずりながら現れたハッコー。しかしそこは、リャンの罠により通常の音や声は全く聞こえない装置により無音状態となっていたが、カナンは共感覚によりハッコーの能力を敏感に聞き取ってしまうという事態に。

サンタナ「もし俺に何かあったときには、頼む。ハッコーを、この夢から目覚めさせてやってくれ・・・」
そんな中、サンタナを自らの手で殺してしまい狂乱するハッコーを止めるべく、サンタナからの言伝を守るべく、銃を乱射するハッコーに近づく御法川。
そんな場面をカナンが共感覚の世界で見つめるのですが、憎しみに囚われているハッコーは緑で、助け出そうとしている御法川は赤茶けた色。そしてハッコーに近づき彼女を抱きしめたときにはオレンジ色に。
カナンの認識する色には色々と決まっている事柄があるのですが、今回はこれまでに無いような展開で"色づけ"がされていますね。カナン自体もこの現象を見て驚いている風でしたが、果たしてどんな意味があるのか。
残念なことにここで場面が変わってしまうのでなんとも言えないのですが、御法川が狂乱したハッコーを鎮めたってことは確かっぽい。オレンジ=マリアの色、に近いような感覚ですし。緑色は恐怖らしいですけど、はてさてどうなることやら...


そんなカナンたちが潜入しているところに、外で待っていろと言われたのにホイホイ中に入ってしまうアホっ子マリアとユンユン。
ハッコーの能力遮断や紫外線カットという特殊なぬいぐるみを被って潜入した二人。ユンユンが言うにはハッコー対策らしいですが色んな意味で間抜けにもほどがあると言いたくなりましたw
そんな二人がたまたま潜入した経路で足を滑らせ辿り着いてしまったのは、奇妙な白い花が咲く氷が張り巡らされた地下で、その氷の中にはカナンと同じ赤い目をした人の姿が。そしてそこに現れたのは贖罪をしに来たと言っていた夏目の姿が。
「あら、先客が居たの・・・ふふっ、ごめんなさいね――」
そう言って不敵な笑みを浮かべながらマリアたちに銃を向ける夏目。
夏目の目的とは?
この地下は何なのか?
そして、氷の中に居る人物とは・・・?
一気に展開が動いた今話ですが、これでまた謎が多くなってしまいましたね。贖罪をしに来た夏目が何の目的で動いているのかも不明ですし、そもそもの氷の中に居る人物という物語めいた場面のせいで謎が謎を呼ぶという展開に。
というか夏目さん、思いっきり悪人面になっちゃってどうするんでしょうね(苦笑)
~次回予告~
CANAAN 第十一話『彼女添』

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ついにやってきた「蛇」の実験施設である『フラワーガーデン』
第二のカナンを生み出すために設けられたウーアウィルスの『ファクトリー』。
登場キャラのほぼ全てが集いしこの施設で今話は物語は一気に加速していきます。
「消された村」の出身であるハッコー。
そして「消された村」を消し去った張本人であるサンタナ。
今話はそんな二人がメインとなっているのですが、
悲しい過去は、悲しい結末となって巡ってきてしまいます。
そして「蛇」が作り出したこの『フラワーガーデン』の真実とは。
カナンやマリアは何を見るのか。
詳しくは続きからどぞ。
▼『CANAAN』レビューは以下より



リャン「姉さまにこの身をたっぷりと可愛がってもらう前に・・・カナン、アンタをアンチエイジにしてあげる」
『ファクトリー』に潜入した一行。潜入したのはカナンを始め、関わりあるサンタナとハッコー。そしてウーアウィルスという現実を知るために一緒に行動をする御法川の4人。マリアとユンユンは敵の本拠地ということで外で待機となった...のですが、待ち構えていたのはアルファルドを狂気的に愛するリャン。
そんなリャンが放ったのはボナーの実験体の成れの果て。あの村で行われたウィルス投与実験によりまるで某ゾンビのようになってしまった村の人々に襲わせリャンは高みの見物をするのですが、その際に、そんな村の人々の姿を見てしまったハッコーが逃げ出し、そんなハッコーを追いかけるサンタナ。一方、カナンと御法川の二人はそんな人々をなるだけ傷つけず施設の奥へと入っていくことに。
そんなカナンと御法川を助けたのは、サンタナに協力し、カナンの依頼人でもある夏目。
「・・・私も、贖罪をさせて欲しいのよ」
彼女がどういった意図でカナンにサンタナに手を貸し、カナンを用いて「蛇」に対抗するのかはまだ今話では不明ですが、最後の最後で彼女が『何か』を求めていることが判明します。
それが何なのかは...後半で。


一方、大量の村人の成れ果てを見て逃げ出したハッコー。しかし、とある一室に逃げ延びたものの、そこにはモニタ越しに居るリャンの姿。その場所はかつてサンタナがハッコーをアルファルドたちから救い出した場所。
そんなリャンが言う。サンタナは今すぐにでも罠にかかって死ぬ、と。
サンタナを救い出すため、かつての苦い思い出があるステンドグラスがある部屋へと辿り着いたハッコー。そして奥の席には大きな椅子の背もたれに隠れたリャンの姿。
そしてハッコーは自身の能力である「空気中の振動を伝って相手の脳髄に影響を与える力」を用いてサンタナを救うべく、そこに居るリャンを殺そうとする...のですが、


先ほどまでリャンが居た椅子に居たのは...椅子に縛られていたサンタナだった・・・。
リャンに捕らえられ、そして自分を殺しに来るであろうハッコーを罠にかける。それがリャンの狙いだった。

「いい、んだ・・・。お前を不幸に突き落とした男を・・・憎んでる、んだろ・・・?」
(首を横に振るハッコー)
「・・・なら、あ、い、愛して、る・・・?」
(首を縦に振るハッコー)
「なら、き、聞かせてくれ。どの道、俺は、もう、・・・助からん。頼む・・・ハッ、コー」
「あい・・・・・・してるっ」
不幸にした者と、不幸にされた者。
そして、愛した者と愛された者。
しかし最後は自らの手で愛する者を殺してしまうという結末に。
これまでも何度かサンタナとハッコーの間柄では恋人らしいものは殆どありませんでしたが、不幸にして、最後の最後で愛を確かめ合った二人。自身の能力で愛する者と結ばれぬ運命にあったハッコー。そして愛して止まない人を守るべく贖罪しようと求めたサンタナ。
これまでの回で一番の悲しい結末になってしまいましたサンタナとハッコー。主要キャラが死ぬという結末にも驚きましたが、しかもそれを愛するものが殺してしまうという結末にも吃驚。『蛇』に関わりあった者としてはハッピーエンドでは迎えられない運命にある、というのをこれで漸く突きつけられた感じですね。


リャン「カナンの共感覚は、音を香りに変え、色を聴覚に、全ての感覚が繋がっている。例え無音でも、ハッコーの嘆きを敏感に感じ取り、音に再変換して自分を傷つける」
そしてカナンと御法川の前に、サンタナの亡骸を引きずりながら現れたハッコー。しかしそこは、リャンの罠により通常の音や声は全く聞こえない装置により無音状態となっていたが、カナンは共感覚によりハッコーの能力を敏感に聞き取ってしまうという事態に。

サンタナ「もし俺に何かあったときには、頼む。ハッコーを、この夢から目覚めさせてやってくれ・・・」
そんな中、サンタナを自らの手で殺してしまい狂乱するハッコーを止めるべく、サンタナからの言伝を守るべく、銃を乱射するハッコーに近づく御法川。
そんな場面をカナンが共感覚の世界で見つめるのですが、憎しみに囚われているハッコーは緑で、助け出そうとしている御法川は赤茶けた色。そしてハッコーに近づき彼女を抱きしめたときにはオレンジ色に。
カナンの認識する色には色々と決まっている事柄があるのですが、今回はこれまでに無いような展開で"色づけ"がされていますね。カナン自体もこの現象を見て驚いている風でしたが、果たしてどんな意味があるのか。
残念なことにここで場面が変わってしまうのでなんとも言えないのですが、御法川が狂乱したハッコーを鎮めたってことは確かっぽい。オレンジ=マリアの色、に近いような感覚ですし。緑色は恐怖らしいですけど、はてさてどうなることやら...


そんなカナンたちが潜入しているところに、外で待っていろと言われたのにホイホイ中に入ってしまうアホっ子マリアとユンユン。
ハッコーの能力遮断や紫外線カットという特殊なぬいぐるみを被って潜入した二人。ユンユンが言うにはハッコー対策らしいですが色んな意味で間抜けにもほどがあると言いたくなりましたw
そんな二人がたまたま潜入した経路で足を滑らせ辿り着いてしまったのは、奇妙な白い花が咲く氷が張り巡らされた地下で、その氷の中にはカナンと同じ赤い目をした人の姿が。そしてそこに現れたのは贖罪をしに来たと言っていた夏目の姿が。
「あら、先客が居たの・・・ふふっ、ごめんなさいね――」
そう言って不敵な笑みを浮かべながらマリアたちに銃を向ける夏目。
夏目の目的とは?
この地下は何なのか?
そして、氷の中に居る人物とは・・・?
一気に展開が動いた今話ですが、これでまた謎が多くなってしまいましたね。贖罪をしに来た夏目が何の目的で動いているのかも不明ですし、そもそもの氷の中に居る人物という物語めいた場面のせいで謎が謎を呼ぶという展開に。
というか夏目さん、思いっきり悪人面になっちゃってどうするんでしょうね(苦笑)
~次回予告~
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