(アニメレビュー) 化物語 第八話「するがモンキー 其ノ參」
(アニメレビュー) 化物語 第八話「するがモンキー 其ノ參」
■化物語 - 西尾維新アニメプロジェクト
■化物語 - Wikipedia
忍野「どうして自分を殺そうとした相手まで助けようとするんだい?」
暦「・・・生きてりゃ誰かを憎むぐらいはあるだろうさ。
神原が戦場ヶ原に憧れてたっていうんなら、
僕を憎む理由っていうのなら・・・」
「別に、許せるしさ」
今話の暦くんは前話のギャグへタレ主人公ではなく、
シリアス主人公補正(+吸血鬼補正)120%全開でカッコいい暦くんですっ。
自分を襲った相手を笑顔で許す。殺されそうになっても助けようとする。
まさに絵に描いたような主人公くさい主人公。
流石は忍野が暦に対して言う「ムカつくほど優しいヤツ」ですな(苦笑)
神原駿河。するがモンキー。猿の手。レイニーデビル。
そんな駿河の物語もいよいよ解決編。
果たして暦は駿河を救えるのか。
駿河の願いはどうなるのか。
詳しくは続きをどぞ。
▼「化物語レビュー」は以下より



アバンタイトルでは神原駿河が猿の手(レイニーデビル)を手にした経緯の話。
小学校低学年の時に両親が亡くなり苛められていた頃、
母親から譲り受けた猿の手を手にし願ったコトが「足が速くなりたい」。
丁度その頃徒競争があったためその競争で1位になれば皆を見返せるという願い。
しかし願った結果は同じ競争で走る相手4人を襲うコトだった。
その事実を知ってしまった駿河。自身が願った相手が猿の手と知り、
「持ち主の願いにそぐわない形で願いが聞き遂げられる」と理解し、
その後願いが聞き遂げられないよう陸上というものには近づかず、
バスケットボールの選手となった。
そこで出会ったのが戦場ヶ原ひたぎ。
同じスポーツ選手として。同じ女性として、憧れ以上のモノを抱いた駿河。
しかしひたぎには自分の想いは拒絶されてしまう。
そして目撃してしまったのが暦と笑顔で話すひたぎの姿。
「憎い」
その自身が気付かないほどの想いを抱き、
駿河は『猿の手がひじまで成長していることにも気付かず』に願ってしまう。
そうして駿河の左手は、猿の手と一体化してしまったのであった。。。
「思いは力」
そんなフレーズを連想させる物語がするがモンキーっぽいですが、
彼女の場合色んな意味で捻じ曲がってしまった『願い』と、
押さえ切れないほどの『想い』が重なってしまったんでしょうね。
ひたぎの場合も、母親への想いと心を捨て去ることを願ったものの、
本当は捨ててはいけないと分かっていた。そんな想い。
駿河の場合は軽い気持ちで願ったものが違う形で叶ってしまったコト。
そしてそれは自分の姿をも変えてしまうほどの願いと形。
二人の怪異との出会いも中身も違いますが、
想いというものがどれだけ大切で心を反映しているものかってのがよく分かります。
だからこそ怪異が入り込みやすいものってことなんでしょうね。
分かりやすい思いと願いだからこそ王道ってことでもありそうですが(苦笑)
それはそうと今話でするがモンキーが締めくくりってことで、
真宵のときと同じく今回はするがバージョンのOPがありました。



歌うのはもちろん駿河役の沢城みゆき。
ポップでテンポの良い曲でまさに駿河っぽい仕上がり。
駿河が想いを寄せるひたぎに想いを告げる~みたいなOPなのですが、
最後にはひたぎにでっかいハサミでチョンパされちゃいます(苦笑)
今話開始6分ぐらいでもう全貌を現しているかのような作りに思わず突っ込んじゃいましたw
せめてOPぐらいは画像通り花を持たせてあげれば良かったのにw
そんなOPが終わり本編。


怪異を取り除くため忍野のもとにやってきた暦と駿河。
忍野は言う。駿河の左手に取り付いた怪異を取り除くには二つ方法があると。
一つ。阿良々木暦が死ぬこと。
二つ。左手に取り付いた怪異ごとすっぱり切ること。
もちろんどちらの方法も取れない暦は反発するのですが...コトは単純ではありませんでした。
駿河が願ったのはたんに足が速くなることではなく、
競争相手をぶちのめすことだった。
しかしソレを認められない駿河が自身への言い訳として考えたのが猿の手。
自分は足が速くなるよう願った。でも願いは違う形で現れたのだ、と。
しかし実際は表向きの理由はソレだったとしても、裏は違った。
両親が亡くなりそれをネタに迫害されていた相手をぶちのめしたいと願った。裏の理由。
そうして次の願いは戦場ヶ原ひたぎの傍に居ること。表の理由。
そして裏の理由はもちろん、阿良々木暦が憎くて憎くて堪らないという、裏の願い。


忍野「どうして自分を殺そうとした相手まで助けようとするんだい?」
暦「・・・生きてりゃ誰かを憎むぐらいはあるだろうさ。
神原が戦場ヶ原に憧れてたっていうんなら、
僕を憎む理由っていうのなら・・・」
「別に、許せるしさ」
そんな裏の願いを聞いてまで駿河を助けようとする暦。
忍野忍(元吸血鬼キスショット)に血を吸わせ自身の吸血鬼能力を高め、
人間以上の吸血鬼以下である不死性をもち、
雨合羽を纏い左手に下級悪魔であるレイニーデビルを憑かせた駿河を救おうと決意。
まさにこの姿こそ主人公であるが所以の阿良々木暦の真骨頂なんでしょう。
憎まれても殺されかけても救おうとする。他人を助けようとする。そんな姿が。
そんな暦にひたぎが自然と惚れちゃったってのも頷ける話です(苦笑)
しかし物事は暦が考えていたほど甘いものじゃありませんでした。




ひたぎを想うあまりレイニーデビルへと願った「暦が憎い」というコトを、
十二分以上にそれだけど想って暦を滅多打ちにする駿河。
暦の手首が折れてプランプランと動く様子や、
恐らくは腸でしょうがそれを砲丸投げ宜しく掴んで思いっきり投げ飛ばすほど。
前話での線路上での殴りつけも凄いものがありましたがこれは段違い(苦笑)
10分の1ほどの吸血鬼能力である暦もこれには手も足も出ない。
駿河の願いである「暦が死ぬこと」が達成されてしまうのか...と思ったそんな矢先に、


「阿良々木君が死んだらどんな手を使っても神原を殺すに決まっているじゃない」
そんな暦のピンチに現れたのは、件の中心人物でもある戦場ヶ原ひたぎその人。
暦を襲おうとする駿河の前に手を広げて助けたり、
暦が死んだら人殺しなんて簡単にしてしまうと宣言するなど、
暦を愛するべくツンドラ精神を見せるひたぎ。
そんなひたぎは忍野の取り計らいにより呼び出されていた。
それは駿河が暦を殺そうと言う事実をひたぎが知ることで願いを成就させないため。
自己犠牲でカッコいい暦くんはこれで完全に「噛ませ犬」にw
血だるまになってボロボロになってまでなんとかしようとしたのに可哀想な主人公(苦笑)
そして怪異に取り付かれ、それでもひたぎの傍に居ようと願った駿河は、
ひたぎの優しい(けれど毒舌全開な)言葉に改心。めでたしめでたし。
残ったのはカッコいい主人公で血だるま暦だけが残りましたとさw

EDではひたぎ、真宵のときと同じくスタッフロールにてあとがき風に。
ひたぎから連絡を貰い駿河は暦をお迎え。
バスケットボールは辞め引退したのだという。
しかし左手は今だ包帯を巻き「これはこれでパワフル」だと話す様子を見ると、
どうやらまだレイニーデビルはそのままっぽい?
第3の願いは聞き遂げられないまま怪異としては消滅したものの、
単純な能力(腕力とか)はそのままなのかしらん?
なんにせよまだまだ駿河はひたぎを思い続け、暦をおちょくる日が続きそうですねw
■第九話 「ねでこスネイク」

次回は待ちに待った千石 撫子(せんごく なでこ)のご登場です!!
「照れ屋ちゃん」、暦を「暦お兄ちゃん」と呼ぶ、スカートをつままれても動じない...
萌え萌えポイントがたんまりありそうなのでいつも以上に期待しておきますかねっw
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■化物語 - 西尾維新アニメプロジェクト
■化物語 - Wikipedia
■化物語 第八話「するがモンキー 其ノ參」
~あらすじ~
神原駿河の想いを聞いた阿良々木暦は、彼女に取り憑いた怪異を払う為、忍野メメのもとを訪ねる。
しかし、神原を助けたいという阿良々木に対して、忍野は残酷な事実を話し始める……。
忍野「どうして自分を殺そうとした相手まで助けようとするんだい?」
暦「・・・生きてりゃ誰かを憎むぐらいはあるだろうさ。
神原が戦場ヶ原に憧れてたっていうんなら、
僕を憎む理由っていうのなら・・・」
「別に、許せるしさ」
今話の暦くんは前話のギャグへタレ主人公ではなく、
シリアス主人公補正(+吸血鬼補正)120%全開でカッコいい暦くんですっ。
自分を襲った相手を笑顔で許す。殺されそうになっても助けようとする。
まさに絵に描いたような主人公くさい主人公。
流石は忍野が暦に対して言う「ムカつくほど優しいヤツ」ですな(苦笑)
神原駿河。するがモンキー。猿の手。レイニーデビル。
そんな駿河の物語もいよいよ解決編。
果たして暦は駿河を救えるのか。
駿河の願いはどうなるのか。
詳しくは続きをどぞ。
▼「化物語レビュー」は以下より



アバンタイトルでは神原駿河が猿の手(レイニーデビル)を手にした経緯の話。
小学校低学年の時に両親が亡くなり苛められていた頃、
母親から譲り受けた猿の手を手にし願ったコトが「足が速くなりたい」。
丁度その頃徒競争があったためその競争で1位になれば皆を見返せるという願い。
しかし願った結果は同じ競争で走る相手4人を襲うコトだった。
その事実を知ってしまった駿河。自身が願った相手が猿の手と知り、
「持ち主の願いにそぐわない形で願いが聞き遂げられる」と理解し、
その後願いが聞き遂げられないよう陸上というものには近づかず、
バスケットボールの選手となった。
そこで出会ったのが戦場ヶ原ひたぎ。
同じスポーツ選手として。同じ女性として、憧れ以上のモノを抱いた駿河。
しかしひたぎには自分の想いは拒絶されてしまう。
そして目撃してしまったのが暦と笑顔で話すひたぎの姿。
「憎い」
その自身が気付かないほどの想いを抱き、
駿河は『猿の手がひじまで成長していることにも気付かず』に願ってしまう。
そうして駿河の左手は、猿の手と一体化してしまったのであった。。。
「思いは力」
そんなフレーズを連想させる物語がするがモンキーっぽいですが、
彼女の場合色んな意味で捻じ曲がってしまった『願い』と、
押さえ切れないほどの『想い』が重なってしまったんでしょうね。
ひたぎの場合も、母親への想いと心を捨て去ることを願ったものの、
本当は捨ててはいけないと分かっていた。そんな想い。
駿河の場合は軽い気持ちで願ったものが違う形で叶ってしまったコト。
そしてそれは自分の姿をも変えてしまうほどの願いと形。
二人の怪異との出会いも中身も違いますが、
想いというものがどれだけ大切で心を反映しているものかってのがよく分かります。
だからこそ怪異が入り込みやすいものってことなんでしょうね。
分かりやすい思いと願いだからこそ王道ってことでもありそうですが(苦笑)
それはそうと今話でするがモンキーが締めくくりってことで、
真宵のときと同じく今回はするがバージョンのOPがありました。



歌うのはもちろん駿河役の沢城みゆき。
ポップでテンポの良い曲でまさに駿河っぽい仕上がり。
駿河が想いを寄せるひたぎに想いを告げる~みたいなOPなのですが、
最後にはひたぎにでっかいハサミでチョンパされちゃいます(苦笑)
今話開始6分ぐらいでもう全貌を現しているかのような作りに思わず突っ込んじゃいましたw
せめてOPぐらいは画像通り花を持たせてあげれば良かったのにw
そんなOPが終わり本編。


怪異を取り除くため忍野のもとにやってきた暦と駿河。
忍野は言う。駿河の左手に取り付いた怪異を取り除くには二つ方法があると。
一つ。阿良々木暦が死ぬこと。
二つ。左手に取り付いた怪異ごとすっぱり切ること。
もちろんどちらの方法も取れない暦は反発するのですが...コトは単純ではありませんでした。
駿河が願ったのはたんに足が速くなることではなく、
競争相手をぶちのめすことだった。
しかしソレを認められない駿河が自身への言い訳として考えたのが猿の手。
自分は足が速くなるよう願った。でも願いは違う形で現れたのだ、と。
しかし実際は表向きの理由はソレだったとしても、裏は違った。
両親が亡くなりそれをネタに迫害されていた相手をぶちのめしたいと願った。裏の理由。
そうして次の願いは戦場ヶ原ひたぎの傍に居ること。表の理由。
そして裏の理由はもちろん、阿良々木暦が憎くて憎くて堪らないという、裏の願い。


忍野「どうして自分を殺そうとした相手まで助けようとするんだい?」
暦「・・・生きてりゃ誰かを憎むぐらいはあるだろうさ。
神原が戦場ヶ原に憧れてたっていうんなら、
僕を憎む理由っていうのなら・・・」
「別に、許せるしさ」
そんな裏の願いを聞いてまで駿河を助けようとする暦。
忍野忍(元吸血鬼キスショット)に血を吸わせ自身の吸血鬼能力を高め、
人間以上の吸血鬼以下である不死性をもち、
雨合羽を纏い左手に下級悪魔であるレイニーデビルを憑かせた駿河を救おうと決意。
まさにこの姿こそ主人公であるが所以の阿良々木暦の真骨頂なんでしょう。
憎まれても殺されかけても救おうとする。他人を助けようとする。そんな姿が。
そんな暦にひたぎが自然と惚れちゃったってのも頷ける話です(苦笑)
しかし物事は暦が考えていたほど甘いものじゃありませんでした。




ひたぎを想うあまりレイニーデビルへと願った「暦が憎い」というコトを、
十二分以上にそれだけど想って暦を滅多打ちにする駿河。
暦の手首が折れてプランプランと動く様子や、
恐らくは腸でしょうがそれを砲丸投げ宜しく掴んで思いっきり投げ飛ばすほど。
前話での線路上での殴りつけも凄いものがありましたがこれは段違い(苦笑)
10分の1ほどの吸血鬼能力である暦もこれには手も足も出ない。
駿河の願いである「暦が死ぬこと」が達成されてしまうのか...と思ったそんな矢先に、


「阿良々木君が死んだらどんな手を使っても神原を殺すに決まっているじゃない」
そんな暦のピンチに現れたのは、件の中心人物でもある戦場ヶ原ひたぎその人。
暦を襲おうとする駿河の前に手を広げて助けたり、
暦が死んだら人殺しなんて簡単にしてしまうと宣言するなど、
暦を愛するべくツンドラ精神を見せるひたぎ。
そんなひたぎは忍野の取り計らいにより呼び出されていた。
それは駿河が暦を殺そうと言う事実をひたぎが知ることで願いを成就させないため。
自己犠牲でカッコいい暦くんはこれで完全に「噛ませ犬」にw
血だるまになってボロボロになってまでなんとかしようとしたのに可哀想な主人公(苦笑)
そして怪異に取り付かれ、それでもひたぎの傍に居ようと願った駿河は、
ひたぎの優しい(けれど毒舌全開な)言葉に改心。めでたしめでたし。
残ったのはカッコいい主人公で血だるま暦だけが残りましたとさw

EDではひたぎ、真宵のときと同じくスタッフロールにてあとがき風に。
ひたぎから連絡を貰い駿河は暦をお迎え。
バスケットボールは辞め引退したのだという。
しかし左手は今だ包帯を巻き「これはこれでパワフル」だと話す様子を見ると、
どうやらまだレイニーデビルはそのままっぽい?
第3の願いは聞き遂げられないまま怪異としては消滅したものの、
単純な能力(腕力とか)はそのままなのかしらん?
なんにせよまだまだ駿河はひたぎを思い続け、暦をおちょくる日が続きそうですねw
■第九話 「ねでこスネイク」

次回は待ちに待った千石 撫子(せんごく なでこ)のご登場です!!
「照れ屋ちゃん」、暦を「暦お兄ちゃん」と呼ぶ、スカートをつままれても動じない...
萌え萌えポイントがたんまりありそうなのでいつも以上に期待しておきますかねっw
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