月を見上げる丘

独断と偏見による私的廃屋。只今微復活中。

(アニメレビュー) CLANNAD -AFTER STORY- 第24回「もうひとつの世界 杏編」

CLANNAD -AFTER STORY- 第24回 「もうひとつの世界 杏編」


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杏「――わたし…」

椋「わたしっ、岡崎くんのこと好きですっ!」



ということで今日は待ちに待った「CLANNAD AFTER STORY」のDVD最終巻に収録された『もうひとつの世界~杏編~』のレビューにいってみたいと思いますっ。

某所で「杏編」の上映会がやってから早一ヶ月ちょい。待ちに待った甲斐もあってからワクワクドキドキしながら、杏と椋の甘酸っぱくも苦々しいひとつの恋の行方を堪能。ただ1期の特別編であった「智代編」と同じく30分という時間の中での凝縮された物語なのでかなり駆け足気味(汗) それでも「智代編」と同じように物語の要所要所は押さえているので出来はそれなりに良いと思います。特別編ということで色々と力入っているところが結構ありましたので。特に杏編での一押しシーンは必見!!


冒頭は杏が教室でひとり窓の外を憂い顔で見つめる姿と、一方、教室で朋也を相手に自分の気持ちを必死に伝える椋の姿。朋也の気になる答えはというと…


「俺たち知り合ったのこの間だろ?」

「別にお前のことは嫌ってない。ただ恋愛の対象としては見てなかった」

「――それでも良かったら、付き合ってみるか?」

「お互いのこと少しずつ分かっていくわけだろ。だったらその時間を友達じゃなくてさ、彼氏彼女として過ごしてみるのも悪くないかなって…」

「今から俺の彼女ってことで、いいか?」



なんというジゴロ朋也っ!!!

この一言により椋が↑にあるように嬉し泣きしてしまうのですが、それにしても朋也が冒頭でコレをやるせいかかなりあっさり気味で「おまwwwそれはないwww」とついつい心の中で突っ込んだのは秘密(苦笑)

ということで冒頭1分30秒で朋也と椋は恋人同士に。

いきなりの大展開に空いた口が塞がらないほどの超ハイペースな「杏編」ですが、果たして恋人同士となった朋也と椋はどんな恋人空間を作り出すのか。そしてそんな二人の間で葛藤する杏は…。


詳しくは続きよりどぞ。




「もうひとつの世界 杏編」レビューは以下より





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「ふらふらしてたらお前にだって愛想尽かされるかもしれないし」

「そんなこと絶対ないですっ」

「わたし、何があっても岡崎くんに愛想を尽くすことなんてありえませんっ」



そしてOPが終わったあとに早速の甘々空間発動っ(笑)

今回の「杏編」時系列で言うと1期で杏が色々とお節介をしていた辺りかと思います。冒頭で朋也が言ったように「椋と知り合ったばかり」ということで、何度か顔をあわせ朋也と杏と椋の三人でお弁当を食べたりしていたぐらいの時じゃないかと。

そんな巡り合わせがあって付き合い始めた二人。一緒に下校したりお弁当を広げて校庭で食べたりと、なんだかんだで楽しそうでありますw 流石に告白された直後の下校時じゃないとは思いますが頭を撫でられて頬を染める椋が結構なクリティカルヒットでしたw

一言メモ:椋は髪を結っている右側を触るのが癖っぽい。実は管理人こーゆー風に耳にかかっている髪をかき上げるような仕草ってかなりツボなんですけど皆さんどうです?(苦笑



そんな甘々な二人が気にかかるのは、いつでも二人のお節介をしていた杏。



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とある日曜日に朋也がふらりと町を歩いていると出会ったのは憂鬱まっしぐらな杏。しかし公園で話し始めた二人は徐々に以前あったような空気で笑顔を交えながら談笑。もちろん話題は椋のことなのですが、次第に表情が暗くなっていく杏。

そんな空気を紛らわそうとしてか、もしくは何かしらの気持ちを表したかったのか、杏はとある提案を持ちかけます。 それは…


「ねぇ。椋とはもうキスした…?」

「っば、はぁっ!? し、してねぇよそんなもんっ。 女の子と付き合うの初めてだし…」

「…ふーん。じゃあ、練習してみる? キスの練習、アタシと」



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「っ!!!」

「はいっ、ここまで! 練習なんだからしちゃったらダメじゃない。それともまさか本気だったぁ?」


杏に誘われこれまたホイホイとキスしようとするジゴロ朋也(笑) しかしおどけて「ここまでっ」と笑いながら誤魔化す杏に、流石の朋也も騙された感たっぷりに戸惑う姿が印象的。しかし心情的にはキスの練習と言われても素直にしようとする辺り朋也は少なくともこの時点で杏のことを仄かに思ってはいる。そんな風に思ったり。


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公園での出来事を終えて朋也と笑顔で別れ背を向けて歩いていく杏。この姿はかなり胸に響きました。先ほどのキスにより今まで以上に自分の気持ちや妹の椋に対しての思いが錯綜して色んな感情が渦巻いている、そんな暗い表情になってますね。





しかしこの偽りのキスにより事態は大きく変わっていっていくことに。





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翌日学校に登校するとどうにもクラスメイトにひそひそと噂話をさせられる朋也。奇妙に思うも大して気にかけなかった朋也ですが、同じく教室に来た悪友の春原に聞くと…


「はぁ!? 俺と杏がっ!?」

「もう学校中の噂だぜぇ。昨日杏とキスしてたって」



どうやら朋也を見ての噂話は昨日公園で練習にとしようとした杏とのキスを見られていたらしく、それは瞬く間に学校中に広まってしまったと春原は言う。戸惑う朋也とはうってかわって笑いながら杏との仲をからかう春原。(この時点で春原は朋也と杏が付き合っていると思っている)

しかしそんな春原の笑い声を消すかのごとく朋也は声を荒げ「俺が付き合ってるのは妹の椋だ」と公言。そんな朋也の言葉に春原は杏とのキスよりも椋と付き合っていると言う朋也に吃驚。(朋也のそんな言葉に「全然タイプが違うじゃん」「杏ならまだ分かるけど」)と言う様にあからさまに態度が違うことを分かっていたんでしょうね春原は)



と、そんな話を廊下でやっていた二人のところに現れたのは…



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「あぁいたいたっ。ちょっと付き合ってよ。時間はとらせないからっ」


笑顔で二人の前に現れたのは杏。しかしそこに朋也が居ることなんて見えていないように春原の耳を掴み歩き去ってしまう。

そんな杏に噂のことについて話そうとするも聞く耳持たずに去ってしまったため呆然としているところに…まるで図ったかのように、もといギャルゲーであるが所以に現れたのは朋也が付き合っていると公言した相手である



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しかし笑顔で朋也に話しかける椋とは違い、先ほどの杏の態度が頭にあってかまるで「これから用事があるんだ」と言わんばかりに椋から逃げるように別れる朋也


そして偶然にも逃げてふらりと歩いていった中庭で朋也が見たものが…




「あのさぁ、それホント?」

「なんでよ? アタシの言ってることそんなに変?」

「だってそんな素振り見せなかったじゃん。あれかな、近すぎて気付かなかったってやつかな」

「そう、ね。それに近いかな…。 ねぇ、分かりやすい証拠見せてあげよっか…?」



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中庭で朋也が見たものは先ほど春原を連れ去ったで、しかもキスをしようと抱き寄せる二人の姿だった――…。

朋也はそんな二人の姿を見たくないのか、それとも自分が見ているということに気付かれたくないのか柱の影に隠れ二人がどうあっていくのか雰囲気で感じ取ろうとしますが…



「ちょっ、ちょっと待って!」



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「やっぱ変だよ。ホントに僕が好きなわけ?」

「…どういう意味よ――」


キスを迫ろうとした杏に抵抗し何かがおかしいと気付く春原。そんな突然の春原の態度に杏も自分がしようとしていた行動に"何か"を思ってか自らの体を抱くように腕を抱きしめる

一言メモ:椋は右側で杏は結っている左側を触るのが癖っぽい。姉妹で左右対称で結っている白いリボンはやはり姉妹であるが故に何かを思っている証拠なんでしょうね


そして、キスを迫ろうとし、拒まれた杏の態度を見て言った春原の一言。それは、今の"杏の姿"を現しており、そして朋也が驚くべき一言だった。それは…



「間違ってたら謝るけどさ…、杏って、岡崎が好きなんじゃないの?」


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春原のそんな言葉に苦しそうな表情を浮かべ驚く杏。なんとか笑って誤魔化そうとするも、春原の言葉で驚いたのは朋也も同じで、自分のことが好きなのでは?という春原の言葉を聞いた朋也は隠れていた柱から姿を現したのであった――。

一言メモ:朋也はどうしてここで姿を現したのか?やっぱりそれは杏が自分のことを好きかもしれないという思いと、それを確かめたいという気持ちがあったから。そんな朋也の気持ちを表そうと辛そうな表情を浮かばせてこの場に出させたんじゃないかと。



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「あいつ、自分とお前の噂を消したくて僕と付き合おうとしたんだよ」

「"ただの噂"ならこんなことしないんじゃない?」



杏が春原に迫った理由。それは朋也が杏と付き合いキスしていたという噂を消したくてしたのではないか、そう春原は朋也に言う。そんな杏の行動、気持ちに触った朋也はただただ複雑な表情を浮かべるだけだった――。



そんな翌日。



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「椋とアンタが付き合うの見てアタシも彼氏欲しいなぁって思って、陽平にしとこうって思ってさぁ…」

「お前なっ! お前…そんな簡単な気持ちで男作んのかよっ」


昨日春原が言ったこと、「杏は朋也が好き」ということは真っ赤な嘘だからと言い、春原に迫ったのはそんな理由があるからと軽い口調で話す杏。しかし朋也はそんな杏とは違い、杏が何を考えているのか全く分からず声を荒げそう言ってしまう。


…ん~、なんというか……


お前にだけは言われたくないわ!! と言ってやりたいw

実はそんな朋也の言葉に杏も辛そうな表情で「余計なお世話よ」と言うのですが、本当に杏の言う通り余計なお世話ですよねw 原作を知らない人でも春原に「朋也が好きなんでしょ」と聞かれうろたえる杏を見れば自ずと分かるでしょうが、流石はド鈍感な朋也だけのことはあるなぁと思って仕方がない。ただまぁ、杏の気持ちを少し知ったから簡単に彼氏を作ろうとした杏に苛立ってあんな言葉を言ったということもあるんでしょうケド。



軽い気持ちで彼氏作るのか、そんな朋也の言葉に苛立つ杏。しかし杏は、自分の気持ちを抑え笑顔で「アンタは椋のことだけを考えてればいいの」と言い放つ。

そして手を軽く上げ「じゃあね」と言いながらその場を去る杏。そんな杏の後ろ姿を、そして朋也の姿を、念願だった朋也と彼女になれた椋が見つめていた――…。


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ここで前半終了。
ん~、やはり駆け足気味なのは否めないのですが、杏とのキスの練習からの春原との強引な行為までの流れはそんなに違和感無いので殆ど問題ないかなぁ。原作でもそれほど時間が経っているわけじゃないのでほぼ原作通りですし。

しかし後半は怒涛の勢いの駆け足どころか全力全開ダッシュ展開なのが悩ましい(汗) 

冒頭で書いたように重要なシーン事ではかなりのクオリティなのですが、展開が早すぎるのが難点。なので後半はそんなことを踏まえたうえでご覧くださいませ(苦笑)


それでは以下より後半どうぞー。


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そして、そんな日があってからの、とある休日。


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休日デートに勤しむ朋也と椋。しかし杏とのことがあったからか二人とも表情が硬く、どちらも思うところがあるようで会話は殆どできずじまい。

「良かったら私のことも椋って呼んで下さい」

しかし朋也のことを「岡崎くん」から「朋也くん」と呼びたい椋は、自分のことを下の名前で呼んでもらいたいと願う。そんな椋の願いに朋也も笑顔で答え、椋はそんな朋也の言葉に恥ずかしがりながらも嬉しそうな笑顔を浮かべていた…。



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「朋也くん…、また明日」


そうして夕方近くなったこともありデートは終了。椋はバスで帰るということで見送ろうとする朋也。しかし朋也はなんとか笑顔を作ろうとする椋とは違い、終始何か別のことを考えている風でとても恋人同士の別れ際とは思えない表情。

椋もそんな朋也に何かを伝えたいと思っていたものの、結局は「また明日」と言うだけで、バスはドアを閉め、走り去っていった…。



そうして椋と別れた朋也だったが、椋と別れ際に空にかかっていた厚い雲がついには雨をもたらし土砂降りになったため走って帰ろうとした矢先、朋也が出会ったのは、


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「ボタンっ!?」

「ぶひっ…」



ずぶ濡れで懸命に走っていた杏のペットであるボタン。そんなボタンに朋也が声をかけると、ボタンは付いてきて欲しいと言わんばかりに声を上げ、また走り出してしまう。朋也は何か感じることがあったのか、そんなボタンを追い、一緒になって走っていくと…そこには……



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そこにはずぶ濡れになっていた杏の姿。朋也はそんな杏に声をかけるも、杏は「椋とデートじゃなかったの?」と笑いながら言葉を吐き出していた。

そんな杏に居た堪れなくなったのか近づいていこうと足を踏み出す朋也。


「来ないで」


しかし、朋也が自分に近寄ろうとするのに気付いてか即座にそういう杏。


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「アタシに優しくしないで…。アタシ、馬鹿だからさ、優しくされると勘違いしちゃう――」


朋也に抱きしめられ、苦しそうに、泣きながらそう声を絞り出す杏。
そして、漸く、本当にここまできて漸く、杏は朋也への気持ちを伝える。



「怖かった――。告白するのが怖かったの…」


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「アンタに告白して、もし振られちゃったら、もう、友達とすらいられないかもしれない…」

「付き合えることになったって、今度は椋が悲しむことになる――」

「だったらっ、諦めたほうがいいっ。そのほうが傷つかないって思ったのっ」

「――なのに、今は後悔しかしてない……」



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「バイバイ――…」


自分がそう決めたのに、今は後悔しかしていないと言う杏。
そんな杏に朋也は自分の今の気持ちを言おうとするも、杏はそれすらも否定し、もう何もかも遅すぎたのだと、朋也に別れを告げ歩き去ってしまう。




翌日。




「ふーん、まぁ難しい問題だよねぇ、双子となんて」


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屋上で杏と椋のことを春原に話す朋也。春原は冗談を交えつつ、朋也の今居る状況を冷静に受け止め、今のこんな状態ならば距離を置こう…という朋也が考えていることに先読みして「そんなこと考えてるヤツはヘタレだよね」と言えるぐらい淡々としていた。


「お前さぁ、自分が綺麗なままでいたいって思ってない? ここまできたらさ、お前どのみち、どっちかを傷つけることになるんだよ。答えだすのが遅くなるほど、傷が深くなると思うよ。三人の、誰にとってもさ…」

「ちなみにさ、それともう一つだけ言ってもいいかな…?」




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「アンタの悩みは贅沢なんだよぉ!」


シリアスモードかと思いきや羨ましいモードも全開な春原(笑) 杏編で唯一、というよりもCLANNADという作品の中で随一のシリアス春原なのですが、やはりどこまでいっても春原は春原ということですね(苦笑)





そんな春原の言葉を受け、教室に椋を呼び出した朋也。



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「二人っきりですね。漫画なんかだとキスとかするんですよね」

「私、ずっと思ってたんです。お姉ちゃんに負けたくないって」

「私知ってたんです。お姉ちゃんが、いつも誰を見てたのか――」

「分かってたのに、お姉ちゃんに相談しました。『朋也くんと仲良くなりたい』って――」

「自分が卑怯だって分かってて、それでも朋也くんの傍にいたかったんです……」



自分の気持ち。そして姉である杏の気持ちを知った上で相談した椋。
姉の気持ち。それが誰に向けられているのか分かった上で想いを告げた、そう言う椋。

"私じゃ、お姉ちゃんの代わりになりませんか?"

そう涙ながらに伝えるも、朋也は苦しげな表情で告げるだけだった。


「そうじゃない。そんなことをして欲しいわけじゃない」


そんな朋也の言葉を聞いた椋は、最後に自分の気持ちを伝えるべく「傍に居たい」と告げた後、静かに朋也へ口付けをし、去っていってしまう――。



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その後、椋は教室には居らず、朋也の前に現れなかった。
そんな状況に、ひとり苦悩する朋也。それは放課後になっても変わらず、
ただただ朋也は"その時"を教室で待ちわびていた…。


そして…




「――お前と付き合っている間、本当に楽しかった。誰かに必要とされるのが、あんなに嬉しいことだって初めて知った。お前とならうまくやってけるって思ったんだ…このまま――」


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「でもダメなんだっ」


「俺、最低なことしてた…。お前と居ながら、違うやつのことを見てたんだ。そのことに気付いてたのに黙ってた…。お前の優しさに甘えて――…」



「俺っ、俺が好きなのは…、お前の、姉、なんだ…。――ごめん…」


自分の気持ち。これまでの思い。そして、本当の相手が誰であったかそう伝える朋也。
自分が好きなのは椋ではなく、姉の杏なのだ、と。

辛そうにそう伝える朋也に、ずっと俯いていた椋、だったのだが…



「――――朋也っ」

「――…え?」


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「杏!? お前どうしてっ? そんなことよりその髪っ」

「椋に怒られちゃったっ。逃げるなって…」


髪を短くして椋の振りをしていたのは、だった。



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「本気で朋也のこと好きなら逃げちゃダメだって。私たち、どの道傷つくしかないだから、同じ人を好きになっちゃったんだからって…」


そうして自分の気持ちに気付くのも、向き合うのも、そして、それを伝えるもの、何もかもお互い遅かったのだと、杏は言う。しかし、涙ながらに妹の椋に押され、漸く自分の気持ちと朋也の気持ちが分かった今、杏は朋也への今まで思っていた気持ちを伝えた――。




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「好きです、朋也…。ずっと、ずっと…、好きでした――…」






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「謝らないでください。謝られてそれを許してしまうと、なんだか全部嘘みたいに思えてしまいます。私、あの時間を大切な時間にしたいんです。楽しかったこと、辛かったこと、全部…。だから謝らないで下さい」


「わかった…。ありがとう」






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「ねぇ、本当にあたしで良かったの? やっぱり椋と一緒のほうが居心地良かったって思ってない?」

「あのなぁ、怒るぞ?」

「うん、怒って。そのほうがちょっとは安心できるから」

「それって屈折してないか?歪んでないか?」

「じゃあ、もっと分かりやすくストレートにっ」



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「っ、おまっ、こんなところでっ」

「えへっ」


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「朋也…、好きだから、ね――…」





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Fin..





■「杏編」を終えて


ということでこれにて「杏編」終了ー。
いやはや、最後はやはり甘々空間で終了したわけですが、やはりというかなんというか、後半は色々と端折ったせいかかなり原作とは違う展開になりましたね。

まずは尺のせいとは思いますが、朋也と椋が全くデートらしいデートをしていないこと(汗)

1期でもそれなりに行動を共にしていた二人ですが、漸く恋人同士になったのにこれは杏編と言わんばかりに出番の無い椋ちゃん涙目というなんとも悲しい展開に目から熱い何かが溢れたのは秘密ですw

またクールな春原(笑)に言われ漸く決心が付いた朋也が椋に本当の気持ちを言うシーンでは、原作だと椋を探し回ってようやく中庭で見つけてアニメにあったように自分の気持ちを伝えるのですが、アニメだとなんだか出来レースのように教室で一人になっていた朋也のところに来た椋(杏)。自分で感想を書いていてもかなりこんがらがったのは言うまでも無い事実w

それとアニメでは全く描写の無かったペンダント話。
椋とのデートの最中に実はとある店で朋也が買うことになるのですが、最初は椋に買うつもりが「実は買ったのは杏が好きな色のペンダント」で、この時は朋也自身杏への思いには気付いていなかったのですが、もうこの時点で杏のことを思っていた、なんて描写があるんですよ。流石にそれは尺の関係もあってか全て没になったみたいですけどねw


まぁでも最後のキスをして「えへっ」と恥ずかしそうに笑う杏を見れたので終わり良ければ全て良しと思ったのは私だけではきっと無いはず(苦笑)

全体的に駆け足だったのは否めませんが、むしろ30分という短い尺の中で収めたのはやっぱり上手い出来なんじゃないかと思います。原作だと何時間もかけて物語が進んでいきますからねw 色々と言いたいこともありますが、この出来ならば上々でしょう。


これで本当にCLANNADという作品が出尽くしてしまったわけですが、他のアニメに比べやはりクオリティの高い作品なので、これまでの京アニが手がけたkey作品と同じようにたまに見直してニヤニヤしたり泣いたりしたい思いますw

長かったCLANNADという物語。ここまで入れ込むことができるのは、やっぱり人生と言われる所以なのかもしれませんね(苦笑)



それでは長かったレビューもこれにて終了。またいつか会う時にまで。




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