(アニメレビュー) けいおん! 番外編「冬の日!」
けいおん! 番外編「冬の日!」
季節が過ぎ、寒い冬がやってきた。
日曜日にみんなで鍋をしようと提案する唯。
だが、軽音部のメンバーはそれぞれ用事があるようで…。
前回で最終回を終えてからのその後の軽音部一同のお話、と言った感じ。学祭を終えた唯たちはどんな冬の過ごし方をしているのか、そんな回だったのですが、最終回を終えたあとの番外編にしてはどうにも普通すぎてちょっと肩透かし(汗
でもあずにゃんの猫可愛がり場面や律の少女らしい面を見れて良かったかなとw
それと最後の最後で見ておきたかったアノ場面も出てきましたのでちょっぴり嬉しい夏の夜w
今話は番外編ということになりますが過度な期待はほどほどにしてご覧ください(苦笑
それではいつもの如く長文詳細レビューを続きからどぞー。
▼けいおん!レビューは以下より
熱心に説明書を見ながらPCで何かを頑張っている澪。
思いつめたような表情で駅のホームに佇む紬。
何かを気にしてきょろきょろと挙動不審な律。
野良猫を撫でようとして威嚇されてしまう梓。
そしていつも通りの唯。と憂。
アバンタイトルはそれぞれの今、と言った感じ。季節は学祭も終わり冬真っ只中で大きなイベントを終えて軽音部はどう過ごしているのか。そんな感じを思わせるアバンタイトルで色々と気になる伏線を出しての番外編がスタート。澪から始まり梓までそれぞれがそれぞれの思う気になることをしていくのですが、原作にはないオリジナル展開にちょっぴり付いていけない部分と、これはイイ仕事したね!って部分があったので正直感想がどっちつかずな回になっちゃいましたw
そんな気になる軽音部一同の始まりはここから。
いつものように音楽準備室、もとい軽音部部室に集まる一同…、と思いきや!なぜだかダークムード満点でお通夜でもしているかのようにテンションがダウナーな部員達。しかし最後にやってきたいつも通りのほにゃほにゃ唯のおかげでみんなも笑顔に。天然属性はいつだってその天然さで癒しているってことなんでしょうかね(苦笑
そしてこれまたいつもように練習、といきたかった唯。しかしあまりの寒さにより手袋したままやればいいじゃん!と思いついたもののピックはマトモに持てないし弦に引っかかるということで手袋に「失望した!」と言う始末w
そんなお笑いさながらの唯に笑いながら乗ってくる律…と思いきや、なぜだか唯や澪が声をかけても気付かないぐらいボーっとしている律。
そんなこともあってか寒さがいけないんだ!と豪語し週末の日曜にうちで鍋しようよっ!と笑顔で誘う唯。以前から唯の家で年末パーティなどをやっていたので今回もみんな乗ってくる…ことはなく、珍しく全員が都合により唯の誘いを断る事態に。
紬は「日曜は都合が悪くて」。
律は「日曜は弟と映画行くことになってて」
梓は「土日は家から出られそうにないので」
澪は「新しい歌詞書きたいし」
みんなそれぞれの都合が重なり週末は誰も唯の鍋パーティに参加できない。それを聞いた唯は涙目になるも憂とギー太の3人だけで鍋やるから、と言って鍋パーティは身内だけでやることにw
そしてそんな帰り道。
紬「わたし、ここで……またねっ」
唯「ムギちゃんどうしたんだろう…」
梓「もしかして彼氏とかでしょうかっ?」
律「!!!」
いつもの帰り道をメンバー全員で帰っているとき、ふと何かが気になったような素振りをみせて急にここで別れると言い出す紬。メンバーはそんな珍しい紬の行動に彼氏と待ち合わせなのかと冗談で疑うと、そんな言葉を聴いた律がこれまた珍しい反応を見せてくれましたw 彼氏という単語に何を思うのか…は、この後の律に注目。また冒頭からの軽音部メンバーの珍しい一面もどうぞ。
唯が週末に企画したとある土日。軽音部メンバーはそれぞれ思い思いの休日を過ごしていたのですが…
※これ誰っ?って思いますが律ですw
新聞受けに新聞を取りに来た髪を下ろしている律。新聞を取るや他には無いのか覗き込んだり、きょろきょろと周りを見渡すなどいつぞやにあったような奇行をとります。果たしてこの行動は何なんか気になるところ。
一方、部活帰りにおもちゃを買いに行くといってふらりと買いに行った梓。
「ごめん、今度の土日に猫預かってくれないかな?」
実はクラスメイトの友達に「土日に仔猫を預かってほしい」と頼まれた梓。預かれないこともないけど今まで猫を飼った事がなかったため最初は渋るものの、他に誰もいないということでやむなく預かることに。
しかし今まで猫を飼った事がなく、しかもそれが友達からの預かった猫ということで、苦手ではないけれどどう対応すれば分からないといった感じの梓。おもちゃを買ってみたものの恐々しているあずにゃんの姿に新鮮味を感じましたw
「――できたぁ♪」
週末は予定があるといっていた紬。実は密かにアルバイトを始めておりこの日が初出勤だった。タイムカードをドキドキしながら入れてこれから仕事をするんだと実感した紬。お嬢様でファーストフードにも入ったこともなかった彼女がどんな仕事ぶりを見せていくのか…。
一人電車に乗りどこかに向かう澪。「新しい歌詞を書きたい」と言っていたのでこれからどこかに向かいノート片手に思い思いに書いていこうとしているよう。果たして今までに無い歌詞は浮かぶのか…。
という今までに無いメンバーの休日の風景でしたが、肝心の主人公の唯はというと…
休日ということもあり冬でぬくぬくした布団ということもあってかかなり遅くまで起きずに寝ている模様w やはりいつまで経っても変わらない唯でございました(苦笑
そんな休日をそれぞれ思い思いに過ごしていたのですが、場面はまた律へと移り、「弟と出掛ける用事」があったために着替えたものの時間が余ったのかボーっとしていたら…、ふと鞄を漁り取り出したのは…とある手紙。
冬の日。
どんなに寒くてもぼくは幸せ。
白い吐息弾ませて
駆けてくきみを見てると
切りそろえた髪が
とても似合ってる
でも、前髪を下ろした
きみの姿も見てみたい
手書きではなくとも何かの思いが綴られているその手紙。そんな手紙を見てなにを思ったのかワックスを手に取り鏡の前で髪を整える律。「髪を下ろしたきみを見たい」という言葉を乙女チックにとっての行動でしょうが珍しい彼女の行動にキュン☆ときたのは秘密w
お次は梓。仔猫を預かったということで両親のいない家で何もせず仔猫の傍にただただ居るだけだったようですが、
「にゃぁ…あずにゃん2号…。えへへ」
伸びをしたときに梓と仔猫がシンクロしたり、暖かいところを求めてか梓のひざの上に乗っかってきたりとようやく仔猫に慣れてきた様子の梓。猫の背を撫でてにゃあ言葉を話すあずにゃんには萌死しましたw
梓の次は紬。
どこでやっているのかなと思ったらいつぞやから利用しているあのファーストフードでアルバイトをしているみたい。名札には研修中なれど店員と同じように目を☆にして笑顔の接客をしておりました。
そして紬の次は澪。電車でどこに向かっているのかと思ったら、
「よしっ、いい詩ができそうだなっ」
寒空の中での海。冬の海という限定的なシチュエーションを利用して新しい歌詞を書きにきていた澪。寒い中ここまできた成果によりどんな詩を書いていくのかは好ご期待!?(笑)
そして最後は唯。
唯「マシュマロ豆乳鍋とかチョコカレー鍋とかどうかなっ?」
憂「お姉ちゃん無理なチャレンジはよそうよ」
二人だけの鍋ということで誰も成しえない(むしろできない)鍋を開発しようと提案する唯。家計を預かる憂としてはそんな案はもちろん却下w 果たして姉妹の新しい鍋はどんなものになるのか!?
…といったことろでAパート終了。
うーむ、オリジナル展開だからなのかこれからの後半がどういった感じになるのか全く分かりませんでした。恋文という名の手紙(?)を受け取った律。人生初のアルバイトを始めた紬。仔猫を預かった梓。海へと詩を書きに行った澪。いつも通りの唯(苦笑)
珍しくメンバーがバラバラの描写でしたので新鮮味がありましたが、ワクワクドキドキという感情が抱けないのはなぜなのだろうか?(汗) とりあえず目下のところは手紙を受け取って乙女になっている律がどんな行動に出るのかが気になるところw 果たして乙女へと変身するのか夢見る女子高生っ!?
それでは気になる続きをどぞーっ。
「さむっ! 歌詞は浮かばないし唯ん家で鍋のほうが良かったかなぁ…」
「でもみんな用事があるって言ってたし…。何してるんだろう…みんな……」
海の傍でおまけに冬真っ只中ということもあるためか歌詞が全く浮かばない澪。良かれと思った行動が逆にマイナスになっているからか、澪は自分と同様に用事があると言っていたメンバーが何をしているのか気になっていた…。
そんな澪の考えが反映するかのように休日を過ごしていたメンバーは、それぞれ順調かと思いきや何かしらの窮地に陥っていました。
弟と一緒に映画館に出掛けていた律。しかし弟はその途中友達がやってきて一緒に遊びにいくことになり一人残されることに。ふとショーウィンドウを見ると自分の姿。あの歌詞に書いてあった「髪を下ろした姿」ではないいつもの律の姿だった。
「あの…コーラじゃなくてコーヒー頼んだんですけど…」
アルバイト初体験な紬。最初はなんとかこなしていたものの、オーダーを間違えた上慌てていたのか従業員とぶつかって飲み物を相手にかけてしまう。そんなハプニングに紬は頑張ろうという気持ちが裏目に出たのか涙ぐみ「すみませんすみませんっ」と繰り返し謝ってばかりになってしまう。
仔猫「グっ…クェ……」
梓「…っ、ど、どうしたのあずにゃん2号っ!?」
仔猫を預かった梓。一緒のソファーで休んでいたせいか梓がうとうとと眠っていると、傍に居た仔猫が急に咳き込みソファーを濡らすほどの何かを吐き出していた。そんな姿に狼狽する梓。どうしていいか分からずただただ名前を呼ぶことしか出来なかった。
珍しい軽音部メンバーのそれぞれの休日。しかしそれはそれぞれ波乱に満ちた出来事が重なりいつものふわふわとした空気には程遠い休日になっていました。澪は歌詞が書けず、律はラブレターというものを貰ったおかげで悩み、紬は初のアルバイトを失敗し、梓は急な仔猫の異変に局面…。
数々のハプニングや出来事がどう解決していくのか不安になっていた…そんな時、珍しくもバラバラのメンバーにふと一本のメールが……。それは週末鍋パーティをやりたいと思っていた唯からで……
「マシュマロ豆乳鍋とチョコカレー鍋。どっちがたべてみたい?」
ご覧の通り呆れるほど天然思考なメールでした(笑)
律は苦笑い、澪は呆れ、紬は泣いていた顔から笑顔になるなど十人十色な反応を見せていましたが、1番切羽詰っていた梓はというと、
「こんなときにヘンなメールしないでくださいっ!」
預かった仔猫が苦しみだしたことにより唯のメールに対して電話で怒鳴りつける梓。しかしそれは次第に泣きそうな声になり「どうしていいか分からない」と助けを呼ぶ声に。
そんな梓の声にすぐさま「今行くから待ってて」と声をかける唯。苦しみだした仔猫を助けるべく梓の家に向かった唯と憂。気になる仔猫はというと…
梓「すみません。お騒がせして…」
唯「ううん、良かったね。あずにゃん2号なんともなくて」
梓「猫が毛玉吐くなんて知らなかったもので…」
病気、ではなくたんに毛玉を吐いていただけとのこと。しかし上手く吐けなかったのかあんな状態になっていたみたい。何事もなく梓はすまなそうに、唯は笑顔で一件落着。
その後唯からのメールの返信に、紬はアルバイトを始めたこと、澪は海に行っていること、そして律は何事もなかったかのように返信。それぞれのメンバーからの返信を読んだためかメンバーを収集し紬がバイトをしているファーストフードに集まることに。
唯「みんなすごいよっ、私を置いて大人にならないでよ」
それぞれメンバーが休日にいつもとは違う何かをしていたことを知ってそういう唯。そんな唯の中でひとり何もしていない(と思っていた)律に「律っちゃんは変わってないよね」と冗談半分で言うと「私だってっ!」と意気込む律。
そんな律を見てか、ふと思い出したかのように海へと歌詞を書きに行った澪が一言。
澪「この間郵便受けに入れておいた歌詞、どうかな?」
律「…ぇ?……歌詞……?」
澪「パソコンとか使って頑張ってみたんだけど…」
律「……じゃあ、あれ、澪が……?」
澪「うん」
律「うわあああんっ! あれ書いたの澪だったのかぁーーー!」
澪「郵便受けに入れとくって言っただろっ」
実は律がラブレターだと思っていたあの手紙はパソコンを必死に扱ってなんとか書いた澪のお手製歌詞だったっ!!
ちょっとでも期待した律は自分が取ったあの行動(髪を下ろしたり)を顧みてか澪に喰いかかる始末(苦笑) 恋する乙女も一瞬のうちに儚い人の夢とあいなりましたw
っと、ここで終わりかなぁと思いきや、そんな休日明けの登校日。
澪「ひゃんっ」
唯「どうしたの澪ちゃん?」
澪「ベースがすごい冷たくてそれがふとももに当たって…」
唯「ひゃん♪だってっ。もう一回言ってぇ!?」
あの原作にあった澪の可愛い叫び声の場面や、
紬「私体温高いから」
唯「ほんとだー。一家に一台ムギちゃんだねっ。あずにゃんも触ってみなよ」
梓「それじゃ、失礼して…わっ、ホントだ暖かい」
唯「あずにゃんの手って小さくて可愛いねっ」
澪「どうせ私は手が大きくて心の冷たい女ですよ」
唯「わっ、根に持ってらっしゃるっ」
唯「手が冷たい人は心が暖かいんだよ」
紬「!!!」
律「ムギ。何やってんだ?」
紬「えっ!?」
唯「ムギちゃんは手も心も暖かいよっ」
これまた伝説(?)の『手が冷たい人は心が暖かい話』をやってくれましたw 澪の「ひゃん」悲鳴も一押しなのですがやはりこの展開はアニメで見ておきたかったので最後の最後に見れて良かった良かった。
でも個人的には原作と同じ”あの展開”に持っていって欲しかったなw
手が冷たい人は心が暖かいと聞く紬 ⇒ 家で氷水に手を漬ける紬(笑)
↑な展開をやってくれたら尚良かったなぁと思った今日この頃。
ちなみにこの展開はいつぞやにネコミミをつける話のときにも実は原作で、
さわ子「私も猫耳付けてみようかしら」
唯「先生はやめといた方がいいです。きついです」
のヤツもやってほしかったんですけどねぃ(苦笑) 流石に幕間オマケなのでできなかったのかな。正直こちらのほうが見たかったんですがしょうがないですね。
■番外編を終えて
ということでこれで番外編も終了となりアニメ「けいおん!」も終了と相成りました。1クールということで「CLANNAD AS」後の京アニのアニメ作品となりましたが、当初の予想よりもまぁまぁの出来になっていたかと思います。らき☆すたのような4コマ漫画が原作な上に、らき☆すたのようにパロネタがあまり出来ない作品なのでどうなることかと思いましたが、なんだかんだで原作のほのぼのふわふわ空間を再現し、アニメ主題歌や挿入歌、そしてキャラソンなどがオリコン上位になるほどの売り上げを見せ、かなりの人気っぷりを出したアニメ作品となりました。
でも正直言うと冒頭でも書いたように前回の最終回で綺麗に終わらせていたほうが良かった…のかも(汗) 今話での最後の見せ所なども確かに良かったのですが、終わり方としては前回が1番綺麗に終えられていたと思いますので、やはり中途半端は否めないと思うのですよ。
ただまぁ評価すべき点はいくつもあるので良い点悪い点は五分五分ぐらいかなと。最後良ければ全て良しじゃないですが、黒歴史判定というレッテルが貼られなくて安心したのも事実ですし(苦笑)
これで
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