月を見上げる丘

独断と偏見による私的廃屋。只今微復活中。

(アニメレビュー) CLANNAD -AFTER STORY- 第22回(最終回)

CLANNAD -AFTER STORY- 第22回 「小さな手のひら」(最終回)


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――一面…白い世界…

――…あぁ、僕はこんなところでなにをしているんだろう…




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――!!そうだった。僕はずっとこの子と一緒にいた

――この子と二人きりでずっと居たのだ。…この誰も居ない、物悲しい世界で……






...OPへ









アフターストーリー22回目。そして感動の最終回。またの名をハッピーエンド。

前回の最後では坂の下で渚と出会った朋也は「渚に声をかけることで不幸になる」と思い、
渚や汐が幸せになれないなら声をかけないほうが…と、自分のこれまでを否定してしまいます。

渚を失い、汐をも無くしてしまった朋也。
「出会わなければ良かった」と思う朋也は渚に声をかけることを躊躇してしまいます。

しかし、そこで蘇るのは”かつての記憶”

現実世界と幻想世界。二つの世界を織り成す”光の玉”

これまで語られた物語がようやくひとつに繋がります。


感動の最終回。町が嫌いだと思っていた坂の下で出会い、そして始まった物語。
朋也や渚だけでなく、他のヒロインの後日談的な場面もありますのでお楽しみにっ。



それではCLANNAD AFTER STORYの締めくくりを心行くまでご堪能くださいっ。








     ◇     ◆     ◇









現実//幻想世界---




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――こんなことになるのなら、連れてこなければ良かった…

――僕はただ、彼女を苦しめただけだ……




――そうだ。俺はこの時渚に声をかけるべきじゃなかったのかもしれない

――俺と出会わなければ、渚はっ……




――ここが、僕らの旅の終わりなのだろうか…



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――そんなことは認めたくなかった…

――こんな冷たい場所で、彼女を眠らせたくはなかった




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トットットッ…



振り返る渚。しかし、朋也の前であっても、渚は坂を一人で歩いていってしまう。

そんな渚の姿を、伏目がちに見送る朋也。

交差する姿。かつては同じ道を同じ方向に進んでいった二人は、
互いの背中を向けて歩き出してしまった…



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小さな体で、冷たい白い雪のようなものから助け起こそうとする僕。
しかし、その小さな体では、彼女の腕を持ち上げることしかできずにいた…。


そんなとき、



――ねぇ、キミはそこにいるよね?



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――もちろん、僕はいつでもキミの傍に居るよ


――ありがとう。キミの声、やっと聞けたね


――ほんとだ


――私はもうすぐ人じゃなくなるから、キミの声も聞こえる



ようやく声が通じ合えた二人。しかしそれは少女が人ではない"何か"へと変わっていくためであった。



――夢を見ていたの。そしたら、色々なことが分かったの


――私のこと、君の事…。聞いてくれる?


――…うん


――私とキミは同じ世界に居たの。ずっと昔…、ううん。今でもそうなのかもしれない


――それじゃ、やっぱりこの世界に居るべきじゃなかったんだ


――帰ろう、一緒に


――…ごめんね。私はここに残らなければならないの



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――…どうして?


――…私は、こちらの世界では、この世界そのものだったから…


――分からないよっ、だって約束したじゃないか。一緒にこの世界を出ようって


――…私が居なくなったらこの世界は無くなってしまうの…


――そうすれば、たくさんの光たちが不幸になる…


――…ひかり?



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――あの、たくさん舞っていた光…?


――そう。あれはね、向こうの世界の住人たちの"思い"だったの…


――キミも光のひとつだったんだよ…







――一番遠くて、一番近い、もうひとつの世界…


――私たちはずっとそこに居たんだよ


――…そう、同じ場所に居たの


――ただ見え方が違うだけ


――…もうひとつの、世界?


――そこにはもうひとりの僕が居るの?




――キミには分かるはず…




――だってキミは…




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――二つの世界に存在してるから









――世界という距離を越えて、私たちは出会うことができた…


――私はそれで十分…



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――キミはこれからこの世界での意識を閉じる。そして向こうの世界で目覚めるの…


――いろんな人と出会って、いろんなことがあって、そして、私と出会う…



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――また、会えるの?向こうの世界で…?


――大勢の思いがこちらの世界では光で見えるように、

  私の思いも、向こうの世界ではいくつもの光になって輝くの…



――ひとつひとつの光は小さくとも、たくさん集まれば、

  きっと大きな力になるはず…




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――だんご、だんご、だんご…



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――その唄、知ってる…


――そう、いつも私に唄ってくれた唄…



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少女が口ずさむ優しい唄。そして、そんな唄と共鳴するかのように、世界は光に溢れていき…




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瞬く間にその光は二人だけでなく、世界を包んでいき、
嵐のような光の中、僕はその身を光の嵐で消え行くように飛ばされ、そして…



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――さよなら、パパっ…






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最後の言葉を僕へと告げた少女は、光の玉へと弾けるように消え去り、
僕もまた、その光の玉になった少女と同じく、その身は弾け飛ばされていった……






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「…はっ!?」


動き出したあの坂の下。周りはあの時のような桜の木の中、
朋也はようやく、自分の"思い"に気づき…





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「渚ぁーーーーーーーっ!!」



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「俺はここに居るぞっ!!」

「…朋也、くん…」



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背中を向け歩いていく渚に向かい全力で追いすがり抱きつく朋也。
そんな朋也に、渚は優しく声をかけ、朋也を抱きしめていた…



「よかったです、声かけてもらえて…」


「渚ぁっ…」


「もしかしたら朋也くん、私と出会わなければ良かったとか、

 そんなこと思ってたんじゃないかって…、すごく不安でした」




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「私、朋也くんと出会えてよかったです。とても、幸せでした…」


「…渚っ」


「だからもう…迷わないでください」



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「これから先、何が待っていようとも、私と出会えたことを後悔しないでください。

 …だめ、でしょうか?」



「…そう、だよな…」



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「――渚、ありがとうっ……」






---現実//幻想世界






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――お連れしましょうか この町の 願いがかなう場所に……



――あぁ、今終わる… 長い長い旅が……
――あぁ、今終わる… 長い長い旅が……







「――おぎゃ  おぎゃあ  おぎゃあっ」


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「っは!?」


赤ん坊の泣き声で目を覚ます朋也。周りを見渡し、ふと、自分の手を見つめると、



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「…ともや、くん…どうか、しましたか…?」


「っ渚!!」



そこにはずっと繋いでいた渚の手と、疲れきった渚の、笑顔があった。



「いま、俺たち、ずっと一緒に居たよなっ?」


「…私たちは、ずっと、一緒です…。朋也くんと、いつもそうお話してました…」


「あぁ、そうだよな…」



「岡崎さんっ、赤ちゃんもお母さんも心配いりませんよっ。よく頑張りましたねぇっ…」


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「お前もよくやってくれた…ありがとよっ」



そして、そんな朋也と渚の周りには、汐のために集まってくれた人たち。
ようやく皆の顔にも笑顔が戻ってきた瞬間でもあった。


「朋也さん、汐を産湯につけてあげてくれませんかっ」


「…ぁ、はいっ」



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早苗のそんな言葉で始まった、朋也の初めての共同作業。
ぎこちないその手に収まる汐を、朋也は真剣な表情を浮かべながらも、
皆が見守る中、優しく、優しく、汐にお湯をかけ、その手に抱きしめていた。



「ごくろうさまでした。朋也くん」


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「おっきくなっても、ずっと元気で居てほしいです」


「大丈夫だっ、心も体も元気な子になる。絶対になっ」



元気に泣く汐を見て、渚はぽつりとそんなことを言う。
朋也はそんな渚の言葉に、笑顔と、本当に信じているという表情でそう渚に言い、
自分たちの子供のこと、汐のことを心から祝福していた。


そんなとき、


「…ぁ、朋也くん、窓の外…見てください」


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「雪のことか…じゃない、これは……」


ふと窓の外を見ると、そこには冬の夜空に落ちる雪ではなく、
舞い上がるように光り輝く、たくさんの光の玉の景色だった…。




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――という所でAパート終了。

んー、なんというか京アニらしいというか、keyらしいというか、
幻想世界でのファンタジーちっくなところが原作以上の作りになってましたねっ。

ガラクタの僕は二つの世界に存在している…。

そんなくだりから少女と僕は光に包まれてあの世界から消え去っていくのですが、
少女がたくさんの光の玉になったり、ガラクタの僕の体が壊れて散っていく姿なんか、
原作には無い動きと表現だったのでなんとも言えない気分になりましたよ。

また再びの坂の下での朋也と渚。
声をかけることを躊躇してしまっていた朋也は大事な思いに気づきます。
そして後ろを向ける渚へと走っていき抱きつく…、なんてのも原作には無い表現。

抱きついた瞬間に渚の靴の片方が脱げたり、
渚の頬を朋也が優しく両手で包んだり、
そんな渚の手を取り王子さまよろしく口付けしたり…etc

なんかもう、原作以上の描き方に「京アニはやってくれたZE☆感」がたんまりでした(苦笑

幻想世界での少女と僕のくだりや、渚が汐を産んで朋也が気づく場面などの流れは、
ほとんど原作と同じなのでそれほど変更した箇所はありませんでした。

ただ先ほどから言っている原作以上の表現の仕方があったので、
原作を知っている私としては色々な思いが補完できたパートだったように思えます。
…なぜだかあの坂の下で渚に声をかけたあたりから自然と泣いていたぐらいでしたしw


ともあれ、そんな幻想世界を経て、ようやく願いが聞き遂げられた現実世界。
たくさんの光の玉が織り成す、暖かで賑やかな日常が後半に描かれています。

特に冒頭でも述べた「後日談的」なキャラたちの風景は色んな意味でニヤニヤ状態(苦笑
幸せな風景と、幸せな物語の締めくくりを、どうぞこのまま後半のBパートにてお読みください。


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「…だんご、だんご、だんご、だんご、だんご、だんご大家族……」

「…だんご、だんご、だんご、だんご…、だんご大家族………」



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「もし、町というものが、人と同じように意思や心があるとして、

 そして、そこに住む人たちを幸せにしようっって、そんな思いで居るとしたら…」




「こんな奇跡も、町の仕業かもしれないです…




(BGM:「小さなてのひら」)




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「でもそれは、奇跡じゃないですよね…」



「町を大好きな人が町に住み、人を好きな町が、人を愛する…」



「それはどこにでもある、当たり前のことのはずです」



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「私たちは、町を愛して、町に育まれているんです…」


「…町は大きな家族、か…」


「はい、だんご大家族ですっ」



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「…そうだな、俺も、やっと分かった気がする――」





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坂の下から始まった物語。長い、長い旅は終わりをつげ、
新しい物語が始まっていった…。


一人暮らしをはじめた朋也のアパート。そこに渚と暮らすようになり、
恋人を経て、結婚をし、そして、二人の間に汐という大切なものが生まれた。


思い思いの苦しみから、ようやく掴んだ二人の幸せの中に、
小さな小さな命が生まれ、育て、そして、朋也と渚の幸せの中、汐はすくすくと成長していった。



そして、そんなある夏の日……





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汐は幼稚園の制服に身を包み、
そんな汐の小さな手を、朋也と渚で優しく手を繋ぎ、夏の旅行へと向かっていく。


目的地はもちろん……




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いつかあった出来事のように、花畑を元気に走り回る汐。
そんな姿を、朋也と渚は優しく見守っていた。

そんな幸せなひとときを、渚は朋也の肩に頭を乗せ、
朋也も、そんな渚を優しく抱きながら……





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汐が通う幼稚園で折り紙を園児に教えている杏。
そんな幼稚園では杏が飼っているペットのボタンが、園児たちの遊び相手にもなっていた。



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目指した夢でもあった看護士になった椋。
かつてのオドオドした風貌はなく、一人前の看護士としての姿があった。



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どこか遠い海外で颯爽と車を運転していることみ。
その傍らには、あのくまのぬいぐるみを入れた鞄が嬉しそうに車の振動で揺れていた。



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自動車教習所に通っている春原。
あの口癖が聞こえてきそうなほど昔と変わらない姿だったが、
真剣な表情はかつての姿が想像できないほど大人のようになっていた。



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そんな兄と同じく大人の姿へとなった芽衣。
いつかの子供のような姿は、いつの間にか佇む姿まで女性らしい姿へとなっていた。



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夕暮れ時。どこかの海では、遠くを憂い顔で見つめている智代。
長い髪を風に漂わせながら、ずっとどこか遠くを見つめていた。



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汐が生まれる前にCDを出したことで踏ん切りがついたのか、仲間の前で演奏する芳野。
その姿はいつかあった姿にも見えるが、いつかあってしまったあの姿ではなく、
自分の気持ちに素直になった、一人の女性を愛するミュージシャンの姿になっていた。



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いつもあった風景。そんな日を毎日のように送る秋生と早苗。
その姿は本当にいつも通りの日常であったが、そんな暖かい日を送ることが、
秋生と早苗の心から願う、幸せな日々だった。



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相変わらず兄の友人たちと過ごしている有紀寧。
そして相変わらずの周りの人間たちであったが、有紀寧はそんな光景こそが幸せの形なのだと、
笑顔で見守っていた。



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美大へ行くためにアルバイトしていた仁科と杉坂。
そんな二人の笑顔は、かつてと同じ関係を表しているかのように輝いていた。



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未だに寮母を続けている美佐枝。
その姿は昔と同じように変わらずあり続け、
また、そんな美佐枝と同じく変わらずに傍に居る、あの猫の姿もあった。



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定年退職で教職を引退した幸村。
もう教鞭を振るい教える立場ではなかったが、これまで教えてきた生徒たちを見守るように、
幸村は静かに定年の時を楽しんでいた。








そんな、幸せで、暖かな日常を過ごす町と住人。
その町を出て、朋也と渚と、そして汐はいつかの約束を果たすべく、
遠い地へと足を運んでいた。



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そこはかつて小さな朋也の手を取り、育てていくと朋也の父、直幸が誓った場所。
今はそこに、直幸の母である史乃と一緒に暮らしていた。

そんな二人に会いに、またここに来ると約束を果たすため、朋也は渚と汐を連れて訪ねる。

史乃も、そんな三人が来てくれたことを喜ぶかのように、傍に寄る汐の頭を優しく撫でていた。



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朋也の小さな手を取り、始まった直幸の物語。

汐の小さな手と、感謝の思いを連れ訪れた朋也。

長い長い旅の終わりは、かの遠い地で、とある夏の日に、終わりを迎えた――





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「ほら、そんなにヘソ曲げないの」

「曲がりまくりです」

「さっきの人はとても失礼ですっ。風子、小学生じゃないです」



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「ふぅちゃん、体小さいから、間違えられても仕方がないよ」

「体が小さくても、大人の風格で気づいてほしいです」

「ふぅちゃん、自分が思ってるほど大人の風格ないよ?」

「今の言葉、胸に突き刺さりました…。風子、傷つきました。もう、傷モノですっ」



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「ヘンな言葉使わないの」

「風子、大人ですっ」

「あ、それじゃない? 自分のことを風子って言うのが、子供っぽく思われる原因なのかも」

「なんて言えばいいですか? アタイ、ですか…?」

「ねぇ、アタイ、もう十分大人なんだよ…ですか?」



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「エッチですっ」

「自分で言って、自分で突っ込まないの。 普通に、わたし、でいいと思うよ?」

「わたし、ですか…」

「ねぇ、わたし、もう十分大人なんだよ…ですか」



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「エッチですっ」

「そのセリフだと、どう言ったって、エッチだと思うよ」

「風子、お腹がすきました…」

「もう、諦めたんだね…」





「ファミリーレストランに行きたいです」

「うん、検査終わってから、いこうね」

「もう、風子、どこも悪くないです。なので…今から行きますっ」

「ダメっ」

「早くいかないと、ハンバーグがなくなってしまいますっ」

「たくさんあるから、大丈夫」

「一週間前からみんながハンバーグを頼み続けていたら、なくなりますっ」

「そんな偶然ないから、大丈夫」





「ほら、もう、病院、すぐそこだよ?」

「ハンバーグがなくなってたら、お姉ちゃんが、作るから」

「冷めない特製のお皿で出てきますか」

「出します、出します」

「なら、仕方がないです…」



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「それにね、体が悪くなくても、健康かどうかをちゃんと定期的に調べないと」

「ふうちゃんが健康だって言われたら、お姉ちゃんも、安心できるから…ね?」

「………」

「風子…心配かけてますか」

「え? ううん、そんなにはかけてないよ」



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「全身解剖して、安心してくださいっ」

「もうっふうちゃん」


「おねぇちゃん、歩くの遅いですっ。ちゃっちゃと行きましょう」

「ほんと、この子は、もう…」






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「………」


どすんっ


「わっ、ふぅちゃん、今度は何?」

「…匂いがします」

「ハンバーグの?」

「おねぇちゃんと一緒にしないでくださいっ」

「今の、必死にふぅちゃんに合わせてみたんだけど」

「失礼です。もう一度言い直すので、なんの匂いか訊いてください」

「はいはい」

「匂いがします」

「なんの?」

「この匂いは…そう…、可愛い匂いです」



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「それ、答えになってないよ?」

「ニュアンスでわかってほしかったです」

「なぞなぞ?」

「失礼です。アートです」

「また、わけわかんないこと言ってる。ふぅちゃん、自覚ある?」

「おねぇちゃんは、学校の先生だったから現実的すぎるんです」

「お姉ちゃんは、美術の先生だったの。アート。わかる?」

「なら、風子の言うこと、とらえてください」

「とらえどころがないです」

「そうですか。ではわかりやすく言います。もう一度言うのでなんの匂いか訊いてください」

「はいはい」

「誰かがいます」

「え?」

「え?じゃないです」



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「質問変わってるよ? 今の質問に、なんの匂いか訊くの?」

「そうです」

「それだとお姉ちゃん、ヘンな人だよ?」

「大丈夫です。風子がフォローします」

「もう一度いきます」

「はい」

「誰かがいます」

「なんの匂い?」

「きっと…風子に会いにきたんです」

「ぜんっぜん、フォローしてくれてないよね?」

「どうして、驚いてくれないんですか? 誰かが風子に会いにきたって言ってるんですっ」

「どうか、こんな子でも、たくさん友達ができますように…」

「もう一度いきます」

「お望み通りに」

「誰かがいます」

「なんの匂い?」

「きっと…風子に会いにきたんです」

「えっ、どういうことですかっ?」

「…可愛らしい匂いです」

「もう文脈めちゃくちゃだよね」

「そこで、眠っています」

「誰かに起こされるのを待ってるんです。ですので…、いってきますっ」



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「ふぅちゃん、どこ行くのっ?」

「おねぇちゃんも会いたかったら、早くきてください。あそこに木の下ですっ」

「誰かいるのっ?」

「わからないですっ。でも、とても、可愛らしい子でーすっ」

「ふぅちゃんっ ふうちゃんってばっ …ほんと、あの子は、もう…」







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「いますか…? 風子です…」





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「あなたのお名前は、なんていうんですか? 教えてください」




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「風子とお友達になって、一緒に遊びましょう」





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「楽しいことは…これから始まりますよっ――」







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■最終話感想


はい、ということで最後は完全再現と謳っていたように風子と公子の会話で終了となりました。
台詞はほんの少しだけ細部が違うだけでほぼ原作準拠な最後。
「こんなに再現しなくてもいいんジャネ?」ってぐらいな再現率でした(苦笑


それにしてもこれ、アニメ派の人にはまったく分からないんじゃないですかね(汗
原作でも明確に表現している訳じゃないですが、
基本CLANNADは原作ありきな物語だと思うので、
アニメしか知らない人にとっては頭の上に?マークが浮かんだことでしょうねw

一応アニメでは幻想世界の少女=汐という形付けを最後に表していましたが、
それでももとあるCLANNADの世界そのものが説明をしていないので(原作でも)、
細かな関係が結局分からずじまいになっていました。

まぁもともとこの作品は「物語を体験してもらった人に補完してもらう」が前提だと思うので、
謎を謎のまま残すというのも致し方ないのかもしれません。

その点から言えば、ほぼ原作準拠な作りにした京アニは素晴らしい仕事をしたと思いますし、
原作以上のシーンや表現をしたことには涙ちょちょ切れるものになったと思います。
否定できる部分もあるかもしれませんが、全体的にはこの作品を上手く仕上げたんじゃないかと。

何より良かったのは、やはり感動のシーンを原作以上に再現したこと。

今話での朋也と渚の再びの坂の下での出来事や、
前話までの汐と朋也の夏の旅や触れ合い、そして別れのシーン。
また中心となる朋也と渚の話以外のヒロインたちの再現…。

振り返ってみれば1期から中々に長い期間この作品を見続けてきましたが、
最後にはまるっと良かったと言える最終回でした。

…個人的には渚が居なくなった世界でも汐には幸せになってもらいたい、と願うぐらいかなw
まぁそのあたりは贔屓にしているCLANNAD SSを書いている方々に頑張ってもらうということでっ。



そんなこんなでEDは……、ってやっぱり「TORCH」なんですねっw



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でも最後の最後でようやく風子と汐が登場してくれて一安心w
って、風子はあのお誕生日セット装備w
1期でもそうだったけど、風子スキーが最後まで発動されてた瞬間でした(苦笑





そんな最終回の次は番外編。。




~次回予告~


CLANNAD -AFTER STORY- 番外編 「一年前の出来事」


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渚「2年のときもクラスの子と親しくなるのに時間かかったんです…」


秋生「クラスじゃ相変わらず一人か…」


朋也「――岡崎朋也、……お前は?」



どう聞いても光坂です。本当に(ry

ということで、ここでも紹介したあらすじの通り渚の3年生進級時っぽいですな。
ただ朋也へと忍び寄る?影や朋也自身が名乗っているのがちょっと分からないなぁ。

とりあえずウルトラの母と夜露死苦に期待(苦笑




おまけ

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3 Comments

清澄たっくん  

こんにちは。今回初めて書き込む者です。

僕も、CLANNADをつい知るようになりましたが、僕がこのアニメを知った時にはもう最終回だったもんで…。

それにしても、この最終回には感動しました。特に渚と朋也の最後の会話に感動してしまいました。「町を大好きな人が町に住み、人を好きな町が、人を愛する…」これを聞いた瞬間、僕はこの台詞を、鉄道会社の企業CMに使ってほしいなと思いました。鉄道会社も、様々な工夫で沿線の風景を変えてゆき、そこに暮らす人たちもこの町を好きになってしまうじゃないですか。だから、こういう台詞を、もっと世間に広めるべきだと思います。

東京だって、名古屋だって、大阪だって、確かに撮っても楽しい町だけど、他の町だってみんな楽しいと思うんですよ。だからこのアニメも、できればドラマ化して、自分の町の素晴らしさをもう一度見つめ直してみるのも、いいことでしょうね。

長文ですみません…。

2009/05/28 (Thu) 19:22 | EDIT | REPLY |   

びゃぁ  

ゲームの事は全く知らず、アニメは AFTER STORY の 14話から見たから、毎週 見る度に涙とショックばかりでした。

 14話の最後は、「こんな可愛い子に こんなストレートなセリフ言わせるのか!」、16話の最後は「えー! メインヒロインを こんな形で亡くすのか!」、21話の最後は「こんな幼気な幼児に こんな最後ありか!?」、と涙一杯でした。

一番最後を知って、「良かった良かった」と安堵しました。

2009/03/18 (Wed) 23:54 | EDIT | REPLY |   

ドンサブレ  

風子が最後を見事に完結してくれましたw

おまけのブシロードはわらった:;:゙;`(;゚;ж;゚; )

2009/03/14 (Sat) 12:29 | EDIT | REPLY |   

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