(アニメレビュー) CLANNAD -AFTER STORY- 第14回
CLANNAD -AFTER STORY- 第14回 「新しい家族」



秋生「で、式はいつあげるんだ?」
朋也「金が貯まってから」
秋生「くぅー、なんでこんな貧乏なやつと結婚しちまったんだよ」
渚「好きだからです」
朋也「これからはお父さんって呼ばせてもらうからな」
秋生「ぐわーっ、ならこっちはお前を息子と呼んでやるぜっ。息子よっ」
朋也「ぐわーっ、やめてくれお父さんっ」
婚姻届を提出し夫婦となった朋也と渚。
そして渚の父親である秋生と朋也は義理の父親、つまり義父と義息子の間柄となった。
口ではいがみ合いながらも呼吸の合った二人のやりとり。
それは、渚や早苗を微笑ましく見つめさせるほど、仲の良い父親と息子の姿でもあった。
そうして夫婦となった朋也と渚は二人でアパートに暮らし始める。
最初はぎくしゃくしていた二人だったが、自分の家に馴染むのにはさして期間は要らなかった。
そんな中、渚は仁科と連絡を取り彼女がこれから働く予定のファミリーレストランで、
一緒にウェイトレスの仕事をしてみないかという話が持ち上がる…。
▼続きより詳細レビュー
CLANNAD -AFTER STORY- 第14回 「新しい家族」
アフターストーリー14回目。
アバンタイトルで待望のお義父さん&義息子な秋生と朋也(笑
原作でも面白い一幕でしたがやっぱりこれがないと朋也の新生活は始まりませんねっ。
今回のサブタイトルは「新しい家族」。
夫婦=朋也と渚=新しい家族ともとれるサブタイですが、
最後の最後で待望のお知らせが舞い降ります(苦笑
秋生曰く「コウノ○リが運んできた」という言われあることなのですが、
ちょっぴり展開の早い今話。さてさてどうなる義父と義息子(笑
それ以下より本編レビューをどぞー。
渚「私、一緒に誓いを立てたいと思います」


渚「私、岡崎渚はもう泣きません。でも嬉しいときには泣いてしまうかもしれません。」
渚「そんな私ですが、宜しくお願いします」
新しい生活。二人の新しい出発に際して、なんて表現したらいいか困惑していた渚。
そんな渚に朋也は「二人で助け合っていくんだから宜しくお願いします、だろ」と、
笑顔で答えていた。
そんな朋也に向け、渚は一つの誓いを立てる。
もう泣かない。泣いてしまうときは頑張って乗り越えていきたい。
でも、嬉しいときには泣いてしまうかもしれない、と。
渚の笑顔と、目じりに浮かぶ小さな涙に、朋也も笑顔で宜しくと言葉をかける。
そうして、朋也と渚。岡崎朋也と岡崎渚の、新しい生活が始まった――。


渚「あの、本当に私が先にお風呂を頂いていいんでしょうか」
朋也「あ、あぁ。明日は俺が先に入らせてもらうから」
新しい生活の始まり。その初めは渚がアパートでお風呂を使うということからだった。
そんな現実に朋也は一人悶々としてしまう。
そんな折に、渚は風呂場から一つの提案を持ちかける。
渚「私も、明日からお仕事探しますね。私だけ遊んでる訳にはいかないですから」
二人で生活するということは、二人で一緒に暮らしていくということ。
しかし渚は朋也一人に働かせるのではなく、自分も働くのだという。
困惑する朋也。それは渚の体調を気にしてのことだった。

渚「すみません。私いつも朋也くんに色んなことお願いしてます」
自分のわがままで朋也に心配をかけさせたことを謝る渚。
しかし朋也も、わがままなんて殆ど言わない渚を笑って応援していた。
もっとわがままを言っていいんだ、と。
そんな風に言われた渚は、恥ずかしそうに布団を被り、一言。

渚「手…繋いで欲しいです」


恐る恐る手を繋ぐ二人。しかしそれは、ぎこちないなれど、
しっかりとこれからの未来を二人で歩いていくという印でもあった。
朋也「これからいろんなことがあるだろうな。大変なこととか辛いこととか。」
渚「でも、朋也くんと一緒なら立ち向かっていけます」
朋也「俺もお前さえ居てくれればどんなことにも負けずに要られると思う。」
朋也「だから、ずっと傍に居てくれよな」
渚「はい。私ずっと朋也くんの傍に居ます」
夫婦となった朋也と渚。二人は誓い合う。
この先大変なことも辛いことがあっても、ずっと傍に居ると――。
二人の新しい生活。朋也はこれまで以上に働かねばならなくなったが、
それは苦痛ではなく、幸せを感じることができる喜びでもあった。
渚「今日仁科さんにお電話したら、仁科さん来月からオープンする
ファミリーレストランでバイトするそうです。それで一緒にどうですかって言われました」
音楽学校の勉強をする傍ら、アルバイトで学校の資金にするという仁科。
そんな仁科に渚はオープンするファミリーレストランのアルバイトに誘われる。
朋也も知り合いが居るところならば安心したのか賛同し、
秋生や早苗にも相談するという形で、渚はアルバイトをすることとなった。

朋也「この街には古い伝説がある。幸せな人たちが居るとそこに光が現れる」
いつか有紀寧が言っていた光の話。
そんな幸せな人たちに今の自分たちが当てはまるならこの周りにも光があるのか、
そう朋也は考えていた。
朋也「光が手に入ったら願いが叶う。お前なら何を願う?」
光の玉の願い。それを渚に振るも渚は何も要らない、そう言う。
しかし朋也がしつこく訊ねると、渚は一つの願い事をぽつりと話す。それは…

渚「…赤ちゃんです。駄目、でしょうか…」
そんな渚の願いを聞き、言った渚も言われた朋也も恥ずかしそうに顔を隠す。
幸せな時間。幸せな人たちの周りにある光の玉。
その光への願い事は二人の子供…。
そうして二人の夜が、また一日と過ぎていった――。
そんなある日。


仕事が早く終わった朋也は、ひとり古河パンを訪ねると、
そこには秋生が一人。
そんな秋生が提案し虎視眈々と機会をうかがっていたことがあった。それは…
秋生「働いている渚を見に行くっ」
それはファミリーレストランで働き出した渚を見に行くということだった。
朋也は最初ふんぎりが付かなかった様子だったが、
渚のウェイトレス姿を見たことが無い二人だったので、
迷った末に「見たいっ」と宣言し、二人は渚の働くファミリーレストランへといくことに。
朋也は純粋に渚の姿を見たいため。
秋生は愛する娘のウェイトレス姿を写真に収めたいため(変装して)。
そうして二人ファミリーレストランへと向かった、のだったが…


そこはいつかあった自分の登校風景。
しかし今は開発が進み、雑木林を伐採して建てられた場所であった。
朋也「ぁ…」
秋生「ここって前は雑木林だったよなぁ。すげぇなぁ、変わるもんだなぁ」
秋生はたんたんと感心するも、朋也は自身の記憶との違いに戸惑うばかりだった。
自分が通っていた学園へと続く通学路。
いつかあった変わらない場所が変わってしまった風景。
それは、街が変わっていく一つの変化であった――。

----------
ここでAパート終了。
自分の記憶していた風景と違う現実。
朋也はそれを人知れず不安に思っていた様子。
いつか芳野との仕事の時の街が変わっていく様子を聞いたとき、
朋也は「変わらないで居て欲しい」と呟いていましたが、
現実には目の前に変わってしまった通学路。
学園に通っていた頃には変わってしまえと思っていた朋也。
しかし今では変わらないで居て欲しいと願っていた朋也。
心境の変化というものは自身の気持ちでだいぶ変わるということですね。
そんな一つの変化の中で働き出した渚。
後半はそんな渚のお客にも大人気なお姿を拝見できます(笑
朋也しかり秋生しかり客しかり。流石は天然ヒロインは伊達じゃないということか。
ということで後半も続けてどぞー。
----------
杉坂「いらっしゃいませー。って、あれ?」
仁科「岡崎さん、お久しぶりです」


働く渚を見に来た朋也と秋生。しかしそこには同僚として働く仁科と杉坂の姿があった。
一言二言言葉を交わす面々だったが、店長が目を光らせているということで、
笑顔もそこそこに席に案内する仁科。
店内の賑やかぶりを見て笑顔で話す秋生。
そして、現実の変わりようにすこし落ち込む朋也。
そんな二人のところにやってきたのが、


渚「いらっしゃいませ、朋也くん」
朋也&秋生「おぉーーーっ」
注文を受けにきたのはウェイトレス姿の渚。
興奮する二人であったが、顔を見に来たと朋也が言うと、
渚も恥ずかしがりながら笑顔で答えていた。


そんな渚を目で追うのは二人だけではなく、
仁科たち曰く渚は結構な人気があるんだとか。
渚目当てでここに来るお客も少なくないとのこと。
朋也や秋生も複雑ながらもそんな光景を微笑ましく見守っていた、のだが、


不良「ねぇねぇ、今日何時にバイト終わるの?一緒にご飯食べにいかない?」
渚「い、いぇ。まっすぐ帰らないといけないので…」
朋也&秋生「うぬぬぬぬぅ」
不良に絡まれる渚。やんわりと断ろうとするも手を取られるのを見た二人は、
颯爽と渚のもとにかけつけて、




秋生「いよーぅ、久しぶりだなぁ」
朋也「何年ぶりかなぁ、こんなところで会うとはなぁっ」
秋生「他の客に迷惑だ…表へ出ろぃっ!!」
二人が愛する渚のために不良にメンチを切る二人。
そんな二人の雰囲気に飲まれたのかおびえる不良たち。
不良「に、二度と来ないからなぁ。お、覚えてろよぉ」
店の表に出した二人だったが、抵抗もせず尻尾を巻いて逃げる不良たち。
秋生は少々物足りなさを感じていたようだったが、無事に騒動は収まった。
しかし、その騒動に思ってか、朋也と秋生に渚が「店長が会いたい」と伝えに来る。
秋生「やっかい事はお前に任せるぜっ」
店長に会わねばならないということに秋生はすぐさま逃げの姿勢を見せ、
朋也を置いて用は無いとばかりに帰ってしまう。
朋也「ごめんな余計なことして。お前が俺の奥さんだってことは内緒にしておくから」
伝えに来た渚にそう言う朋也。渚はそんな朋也の言葉に不満な気持ちを伝えるが、
朋也は静かに内緒にする姿勢を見せていた。…のだったが、


店長「奥さんはとてもよく働いてくれていますよ」
朋也「(バレてるしっ)」
仁科や杉坂から聞いていたらしく挨拶をしようと店長は会いたいとのことだった。
渚の体調のこと。勤務態度の良さ。少々真面目すぎて失敗すると落ち込んでしまうこと。
それらを分かった上で店長は渚のような人材を大切に扱ってくれていた。

朋也「これからも、なぎ、いや。家内のこと宜しくお願いします」
店長「こちらこそ宜しくお願いします」
そうして、店長と朋也の暖かい会談は気持ちよく終わったのだった。
朋也「お前も自分の新しい居場所を見つけたんだな。制服も可愛かったぞ」
渚「そ、そんなっ、仁科さんたちのほうが…」


そうして帰宅した二人の話題は先ほどのレストランの話。
渚の働く姿を朋也も含め変装した秋生が褒めていたことを伝えると、
渚は顔を赤らめ恥ずかしそうにしていた。
そんな渚は、話を変えようと一つの出来事を話し始める。
渚「仁科さんに聞いたんですけど、今度学校に新しい校舎が建つそうです。
2年後に入学する生徒さんはピカピカの教室で勉強できます。とてもいいことです」
朋也「…良いわけあるか」




思い出すはかつて二人で結成した演劇部での出来事。
旧校舎に新しい校舎が建つ。しかしそれは旧校舎を取り壊し、
かつてあった二人の居場所が変わってしまうことであった。
演劇部を作りたいと願い二人で一から始めた演劇部部室。
部員募集をするためのポスター。
黒板に書いた二人の名前。
そして、朋也が渚へと思いを伝え結ばれた場所――。
それが変わってしまう街の姿で…、
朋也「良いわけないだろっ!!」 ドンッ


変わっていく街。変わっていく風景。
そんな街の姿に朋也は机を叩き苛立ちを隠せずにいた。
朋也が突然怒ったことに謝りたいと言う渚であったが、
朋也は怒ったのではなく「動揺」したのだという。
朋也「旧校舎には演劇部の部室がある。一緒に頑張ってきた思い出の場所じゃないか」
渚「ぁ、はい、そうです。あの校舎がなくなると寂しいです」
朋也の不安。変わっていく街。それに動揺したのだと話すと、
渚も自分の考えが浅はかだったことに謝っていた。
――そんな夜。朋也は自分の動揺に不安を覚えていた。
朋也「街は変わっていく。俺と渚の環境も、俺たち自身も…。
そしていくか、なにもかも変わってしまっても…」


渚「それでもこの場所が好きでいられますか」
思い返すはいつかの坂の下で渚が呟いた言葉。
変わっていく街。変わっていく人。それでもこの街が好きでいられるか…。
大嫌いだと思っていた街。変わって欲しいと願っていた環境。
しかし、渚と出会い、渚と結ばれて、今あるものは変わって欲しくないと願う朋也。
変わっていく街。それを不安に思う気持ち。
朋也は静かに眠る渚の隣で、そんな思いに駆られていた――。
…
そんなとある日。
秋生「見ろっ!ついに例のブツができたぜぇ!」


古河家へと向かった朋也の前には熱くたぎった秋生と、
いつぞやから撮っていたという渚のウェイトレス姿。
それは朋也と一緒に訪れたあとに何度も赴き撮っていたのだという。
そんな渚は早苗に話があるということで席を外していたのだが、
ドタバタンッ
大きな物音がし朋也と秋生が駆けつけると、そこには…


渚「すみません、ちょっと吐き気がして…」
秋生「なんだぁ、赤ん坊でもできたかぁ。まぁてめぇにそんな甲斐性があればとっくにできてるか」
洗面台でもたれこむ渚と介抱している早苗の姿。
そんな渚の様子を見て秋生は冗談交じりでからかっていたのだが、


早苗「できちゃったようですねっ、赤ちゃんっ」
朋也&秋生「えっ?」
我が耳を疑うかのように早苗の言うことに疑問を持つ二人。
秋生はそんな早苗の発言に戸惑いを隠せぬ様子だったが、
早苗は構わず朋也に祝福の言葉を投げかける。
早苗「おめでとうございます、朋也さんっ」
秋生「ちょっと待て早苗っ、子供ができたっつーことはあれかっ?コウノトリが運んできたのかっ」

渚「ち、違いますお父さんっ。私と朋也くんは夫婦ですから…そのぅ……」
朋也「(まっ、まさかこいつ言うのかっ)」

渚「エッチなこともしちゃってますっ」


秋生「なっ!?」
朋也「うぁ…」
両親の前で顔を真っ赤に染めながら朋也との間柄を告白してしまう渚。
そんな渚に朋也は思わず心の中で思ってしまう。
地球上でも珍しい生き物な渚は凄い、と。


秋生「小僧ぉってめぇええっ!!…めでてぇじゃねぇかよぉ」
朋也「ど、どうも…」
そんな爆弾発言の渚の言葉と、早苗の言う子供を授かったという確信的な言葉により、
秋生は大層なメンチを切りながら朋也を祝い、
そんな秋生の迫力に流石に押されながらも、朋也は感謝の言葉を返していた。
それが、朋也と渚と、そして秋生と早苗の家族にできた、
新しい家族の到来であった――。

......つづく
■14話を終わってみて
爆弾発言渚(笑
でもそれはそれとして時間飛びすぎでしょとツッコミを入れたいアタイ(苦笑
冒頭から渚の仕事場までは前回が年末だったところから冬の季節だとしても、
秋生が撮った写真を見せびらかした辺りからは一気に季節が飛んで夏真っ盛り。
春はどこにいったんですか?と問いたいぐらい時間が飛んじゃいましたね(笑
今話はサブタイの「新しい家族」ということで渚と一緒に暮らしはじめたこと。
そして最後に朋也と渚の間にできた新しい家族ということを受けてのタイトルと思いますが、
さしたる盛り上がりが無い回だったのでたんたんと終わってしまった感じ。
でも注目したいのはやはり秋生でなくとも渚のウェイトレス姿かな。
原作でもそうだったんですが、かのファミリーレストランの制服は胸元が大きく開き、
また裾が末広がりな上にひらひらした感じがどこかアン○ラ風(笑
と言っても昨今の制服なんていったらもっと過激なものが多いンでけどねっ。


渚ももちろん良かったんですが、一緒に働く仁科たちもいやいや中々どうして(笑
渚が朋也の嫁というならば仁科さんは私が貰い受ける!…だなんて思ってませんヨ?
あ、それと、

秋生が頼んだ「チョコアンドストロベリーミックスパフェダイアモンドスペシャル」
が一際目立っていたのは秘密(苦笑
~次回予告~
CLANNAD -AFTER STORY- 第15回 「夏の名残りに」


早苗「こちら八木さんです。私の友達で助産士さんをやってらっしゃいます」
次回は朋也と渚の間に生まれた新しい家族の話が中心っぽい。
ただ問題は体が弱い渚を思っての朋也の心中といったところか。
秋生も心配しているようですが、秋生も昔渚が生まれたときには、
「俺が守る」と豪語したいたようなので心強い味方になってくれるでしょう。
でもたぶんサブタイから夏の名残り=夏の終わり頃だと思うので、
たぶん次回は今話と同じようにかなり時間が進むかと思います。
予告で色々と書くのは躊躇われますが苦難の回となる、そんな気が致します。



秋生「で、式はいつあげるんだ?」
朋也「金が貯まってから」
秋生「くぅー、なんでこんな貧乏なやつと結婚しちまったんだよ」
渚「好きだからです」
朋也「これからはお父さんって呼ばせてもらうからな」
秋生「ぐわーっ、ならこっちはお前を息子と呼んでやるぜっ。息子よっ」
朋也「ぐわーっ、やめてくれお父さんっ」
婚姻届を提出し夫婦となった朋也と渚。
そして渚の父親である秋生と朋也は義理の父親、つまり義父と義息子の間柄となった。
口ではいがみ合いながらも呼吸の合った二人のやりとり。
それは、渚や早苗を微笑ましく見つめさせるほど、仲の良い父親と息子の姿でもあった。
そうして夫婦となった朋也と渚は二人でアパートに暮らし始める。
最初はぎくしゃくしていた二人だったが、自分の家に馴染むのにはさして期間は要らなかった。
そんな中、渚は仁科と連絡を取り彼女がこれから働く予定のファミリーレストランで、
一緒にウェイトレスの仕事をしてみないかという話が持ち上がる…。
▼続きより詳細レビュー
CLANNAD -AFTER STORY- 第14回 「新しい家族」
アフターストーリー14回目。
アバンタイトルで待望のお義父さん&義息子な秋生と朋也(笑
原作でも面白い一幕でしたがやっぱりこれがないと朋也の新生活は始まりませんねっ。
今回のサブタイトルは「新しい家族」。
夫婦=朋也と渚=新しい家族ともとれるサブタイですが、
最後の最後で待望のお知らせが舞い降ります(苦笑
秋生曰く「コウノ○リが運んできた」という言われあることなのですが、
ちょっぴり展開の早い今話。さてさてどうなる義父と義息子(笑
それ以下より本編レビューをどぞー。
渚「私、一緒に誓いを立てたいと思います」


渚「私、岡崎渚はもう泣きません。でも嬉しいときには泣いてしまうかもしれません。」
渚「そんな私ですが、宜しくお願いします」
新しい生活。二人の新しい出発に際して、なんて表現したらいいか困惑していた渚。
そんな渚に朋也は「二人で助け合っていくんだから宜しくお願いします、だろ」と、
笑顔で答えていた。
そんな朋也に向け、渚は一つの誓いを立てる。
もう泣かない。泣いてしまうときは頑張って乗り越えていきたい。
でも、嬉しいときには泣いてしまうかもしれない、と。
渚の笑顔と、目じりに浮かぶ小さな涙に、朋也も笑顔で宜しくと言葉をかける。
そうして、朋也と渚。岡崎朋也と岡崎渚の、新しい生活が始まった――。


渚「あの、本当に私が先にお風呂を頂いていいんでしょうか」
朋也「あ、あぁ。明日は俺が先に入らせてもらうから」
新しい生活の始まり。その初めは渚がアパートでお風呂を使うということからだった。
そんな現実に朋也は一人悶々としてしまう。
そんな折に、渚は風呂場から一つの提案を持ちかける。
渚「私も、明日からお仕事探しますね。私だけ遊んでる訳にはいかないですから」
二人で生活するということは、二人で一緒に暮らしていくということ。
しかし渚は朋也一人に働かせるのではなく、自分も働くのだという。
困惑する朋也。それは渚の体調を気にしてのことだった。

渚「すみません。私いつも朋也くんに色んなことお願いしてます」
自分のわがままで朋也に心配をかけさせたことを謝る渚。
しかし朋也も、わがままなんて殆ど言わない渚を笑って応援していた。
もっとわがままを言っていいんだ、と。
そんな風に言われた渚は、恥ずかしそうに布団を被り、一言。

渚「手…繋いで欲しいです」


恐る恐る手を繋ぐ二人。しかしそれは、ぎこちないなれど、
しっかりとこれからの未来を二人で歩いていくという印でもあった。
朋也「これからいろんなことがあるだろうな。大変なこととか辛いこととか。」
渚「でも、朋也くんと一緒なら立ち向かっていけます」
朋也「俺もお前さえ居てくれればどんなことにも負けずに要られると思う。」
朋也「だから、ずっと傍に居てくれよな」
渚「はい。私ずっと朋也くんの傍に居ます」
夫婦となった朋也と渚。二人は誓い合う。
この先大変なことも辛いことがあっても、ずっと傍に居ると――。
二人の新しい生活。朋也はこれまで以上に働かねばならなくなったが、
それは苦痛ではなく、幸せを感じることができる喜びでもあった。
渚「今日仁科さんにお電話したら、仁科さん来月からオープンする
ファミリーレストランでバイトするそうです。それで一緒にどうですかって言われました」
音楽学校の勉強をする傍ら、アルバイトで学校の資金にするという仁科。
そんな仁科に渚はオープンするファミリーレストランのアルバイトに誘われる。
朋也も知り合いが居るところならば安心したのか賛同し、
秋生や早苗にも相談するという形で、渚はアルバイトをすることとなった。

朋也「この街には古い伝説がある。幸せな人たちが居るとそこに光が現れる」
いつか有紀寧が言っていた光の話。
そんな幸せな人たちに今の自分たちが当てはまるならこの周りにも光があるのか、
そう朋也は考えていた。
朋也「光が手に入ったら願いが叶う。お前なら何を願う?」
光の玉の願い。それを渚に振るも渚は何も要らない、そう言う。
しかし朋也がしつこく訊ねると、渚は一つの願い事をぽつりと話す。それは…

渚「…赤ちゃんです。駄目、でしょうか…」
そんな渚の願いを聞き、言った渚も言われた朋也も恥ずかしそうに顔を隠す。
幸せな時間。幸せな人たちの周りにある光の玉。
その光への願い事は二人の子供…。
そうして二人の夜が、また一日と過ぎていった――。
そんなある日。


仕事が早く終わった朋也は、ひとり古河パンを訪ねると、
そこには秋生が一人。
そんな秋生が提案し虎視眈々と機会をうかがっていたことがあった。それは…
秋生「働いている渚を見に行くっ」
それはファミリーレストランで働き出した渚を見に行くということだった。
朋也は最初ふんぎりが付かなかった様子だったが、
渚のウェイトレス姿を見たことが無い二人だったので、
迷った末に「見たいっ」と宣言し、二人は渚の働くファミリーレストランへといくことに。
朋也は純粋に渚の姿を見たいため。
秋生は愛する娘のウェイトレス姿を写真に収めたいため(変装して)。
そうして二人ファミリーレストランへと向かった、のだったが…


そこはいつかあった自分の登校風景。
しかし今は開発が進み、雑木林を伐採して建てられた場所であった。
朋也「ぁ…」
秋生「ここって前は雑木林だったよなぁ。すげぇなぁ、変わるもんだなぁ」
秋生はたんたんと感心するも、朋也は自身の記憶との違いに戸惑うばかりだった。
自分が通っていた学園へと続く通学路。
いつかあった変わらない場所が変わってしまった風景。
それは、街が変わっていく一つの変化であった――。

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ここでAパート終了。
自分の記憶していた風景と違う現実。
朋也はそれを人知れず不安に思っていた様子。
いつか芳野との仕事の時の街が変わっていく様子を聞いたとき、
朋也は「変わらないで居て欲しい」と呟いていましたが、
現実には目の前に変わってしまった通学路。
学園に通っていた頃には変わってしまえと思っていた朋也。
しかし今では変わらないで居て欲しいと願っていた朋也。
心境の変化というものは自身の気持ちでだいぶ変わるということですね。
そんな一つの変化の中で働き出した渚。
後半はそんな渚のお客にも大人気なお姿を拝見できます(笑
朋也しかり秋生しかり客しかり。流石は天然ヒロインは伊達じゃないということか。
ということで後半も続けてどぞー。
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杉坂「いらっしゃいませー。って、あれ?」
仁科「岡崎さん、お久しぶりです」


働く渚を見に来た朋也と秋生。しかしそこには同僚として働く仁科と杉坂の姿があった。
一言二言言葉を交わす面々だったが、店長が目を光らせているということで、
笑顔もそこそこに席に案内する仁科。
店内の賑やかぶりを見て笑顔で話す秋生。
そして、現実の変わりようにすこし落ち込む朋也。
そんな二人のところにやってきたのが、


渚「いらっしゃいませ、朋也くん」
朋也&秋生「おぉーーーっ」
注文を受けにきたのはウェイトレス姿の渚。
興奮する二人であったが、顔を見に来たと朋也が言うと、
渚も恥ずかしがりながら笑顔で答えていた。


そんな渚を目で追うのは二人だけではなく、
仁科たち曰く渚は結構な人気があるんだとか。
渚目当てでここに来るお客も少なくないとのこと。
朋也や秋生も複雑ながらもそんな光景を微笑ましく見守っていた、のだが、


不良「ねぇねぇ、今日何時にバイト終わるの?一緒にご飯食べにいかない?」
渚「い、いぇ。まっすぐ帰らないといけないので…」
朋也&秋生「うぬぬぬぬぅ」
不良に絡まれる渚。やんわりと断ろうとするも手を取られるのを見た二人は、
颯爽と渚のもとにかけつけて、




秋生「いよーぅ、久しぶりだなぁ」
朋也「何年ぶりかなぁ、こんなところで会うとはなぁっ」
秋生「他の客に迷惑だ…表へ出ろぃっ!!」
二人が愛する渚のために不良にメンチを切る二人。
そんな二人の雰囲気に飲まれたのかおびえる不良たち。
不良「に、二度と来ないからなぁ。お、覚えてろよぉ」
店の表に出した二人だったが、抵抗もせず尻尾を巻いて逃げる不良たち。
秋生は少々物足りなさを感じていたようだったが、無事に騒動は収まった。
しかし、その騒動に思ってか、朋也と秋生に渚が「店長が会いたい」と伝えに来る。
秋生「やっかい事はお前に任せるぜっ」
店長に会わねばならないということに秋生はすぐさま逃げの姿勢を見せ、
朋也を置いて用は無いとばかりに帰ってしまう。
朋也「ごめんな余計なことして。お前が俺の奥さんだってことは内緒にしておくから」
伝えに来た渚にそう言う朋也。渚はそんな朋也の言葉に不満な気持ちを伝えるが、
朋也は静かに内緒にする姿勢を見せていた。…のだったが、


店長「奥さんはとてもよく働いてくれていますよ」
朋也「(バレてるしっ)」
仁科や杉坂から聞いていたらしく挨拶をしようと店長は会いたいとのことだった。
渚の体調のこと。勤務態度の良さ。少々真面目すぎて失敗すると落ち込んでしまうこと。
それらを分かった上で店長は渚のような人材を大切に扱ってくれていた。

朋也「これからも、なぎ、いや。家内のこと宜しくお願いします」
店長「こちらこそ宜しくお願いします」
そうして、店長と朋也の暖かい会談は気持ちよく終わったのだった。
朋也「お前も自分の新しい居場所を見つけたんだな。制服も可愛かったぞ」
渚「そ、そんなっ、仁科さんたちのほうが…」


そうして帰宅した二人の話題は先ほどのレストランの話。
渚の働く姿を朋也も含め変装した秋生が褒めていたことを伝えると、
渚は顔を赤らめ恥ずかしそうにしていた。
そんな渚は、話を変えようと一つの出来事を話し始める。
渚「仁科さんに聞いたんですけど、今度学校に新しい校舎が建つそうです。
2年後に入学する生徒さんはピカピカの教室で勉強できます。とてもいいことです」
朋也「…良いわけあるか」




思い出すはかつて二人で結成した演劇部での出来事。
旧校舎に新しい校舎が建つ。しかしそれは旧校舎を取り壊し、
かつてあった二人の居場所が変わってしまうことであった。
演劇部を作りたいと願い二人で一から始めた演劇部部室。
部員募集をするためのポスター。
黒板に書いた二人の名前。
そして、朋也が渚へと思いを伝え結ばれた場所――。
それが変わってしまう街の姿で…、
朋也「良いわけないだろっ!!」 ドンッ


変わっていく街。変わっていく風景。
そんな街の姿に朋也は机を叩き苛立ちを隠せずにいた。
朋也が突然怒ったことに謝りたいと言う渚であったが、
朋也は怒ったのではなく「動揺」したのだという。
朋也「旧校舎には演劇部の部室がある。一緒に頑張ってきた思い出の場所じゃないか」
渚「ぁ、はい、そうです。あの校舎がなくなると寂しいです」
朋也の不安。変わっていく街。それに動揺したのだと話すと、
渚も自分の考えが浅はかだったことに謝っていた。
――そんな夜。朋也は自分の動揺に不安を覚えていた。
朋也「街は変わっていく。俺と渚の環境も、俺たち自身も…。
そしていくか、なにもかも変わってしまっても…」


渚「それでもこの場所が好きでいられますか」
思い返すはいつかの坂の下で渚が呟いた言葉。
変わっていく街。変わっていく人。それでもこの街が好きでいられるか…。
大嫌いだと思っていた街。変わって欲しいと願っていた環境。
しかし、渚と出会い、渚と結ばれて、今あるものは変わって欲しくないと願う朋也。
変わっていく街。それを不安に思う気持ち。
朋也は静かに眠る渚の隣で、そんな思いに駆られていた――。
…
そんなとある日。
秋生「見ろっ!ついに例のブツができたぜぇ!」


古河家へと向かった朋也の前には熱くたぎった秋生と、
いつぞやから撮っていたという渚のウェイトレス姿。
それは朋也と一緒に訪れたあとに何度も赴き撮っていたのだという。
そんな渚は早苗に話があるということで席を外していたのだが、
ドタバタンッ
大きな物音がし朋也と秋生が駆けつけると、そこには…


渚「すみません、ちょっと吐き気がして…」
秋生「なんだぁ、赤ん坊でもできたかぁ。まぁてめぇにそんな甲斐性があればとっくにできてるか」
洗面台でもたれこむ渚と介抱している早苗の姿。
そんな渚の様子を見て秋生は冗談交じりでからかっていたのだが、


早苗「できちゃったようですねっ、赤ちゃんっ」
朋也&秋生「えっ?」
我が耳を疑うかのように早苗の言うことに疑問を持つ二人。
秋生はそんな早苗の発言に戸惑いを隠せぬ様子だったが、
早苗は構わず朋也に祝福の言葉を投げかける。
早苗「おめでとうございます、朋也さんっ」
秋生「ちょっと待て早苗っ、子供ができたっつーことはあれかっ?コウノトリが運んできたのかっ」

渚「ち、違いますお父さんっ。私と朋也くんは夫婦ですから…そのぅ……」
朋也「(まっ、まさかこいつ言うのかっ)」

渚「エッチなこともしちゃってますっ」


秋生「なっ!?」
朋也「うぁ…」
両親の前で顔を真っ赤に染めながら朋也との間柄を告白してしまう渚。
そんな渚に朋也は思わず心の中で思ってしまう。
地球上でも珍しい生き物な渚は凄い、と。


秋生「小僧ぉってめぇええっ!!…めでてぇじゃねぇかよぉ」
朋也「ど、どうも…」
そんな爆弾発言の渚の言葉と、早苗の言う子供を授かったという確信的な言葉により、
秋生は大層なメンチを切りながら朋也を祝い、
そんな秋生の迫力に流石に押されながらも、朋也は感謝の言葉を返していた。
それが、朋也と渚と、そして秋生と早苗の家族にできた、
新しい家族の到来であった――。

......つづく
■14話を終わってみて
爆弾発言渚(笑
でもそれはそれとして時間飛びすぎでしょとツッコミを入れたいアタイ(苦笑
冒頭から渚の仕事場までは前回が年末だったところから冬の季節だとしても、
秋生が撮った写真を見せびらかした辺りからは一気に季節が飛んで夏真っ盛り。
春はどこにいったんですか?と問いたいぐらい時間が飛んじゃいましたね(笑
今話はサブタイの「新しい家族」ということで渚と一緒に暮らしはじめたこと。
そして最後に朋也と渚の間にできた新しい家族ということを受けてのタイトルと思いますが、
さしたる盛り上がりが無い回だったのでたんたんと終わってしまった感じ。
でも注目したいのはやはり秋生でなくとも渚のウェイトレス姿かな。
原作でもそうだったんですが、かのファミリーレストランの制服は胸元が大きく開き、
また裾が末広がりな上にひらひらした感じがどこかアン○ラ風(笑
と言っても昨今の制服なんていったらもっと過激なものが多いンでけどねっ。


渚ももちろん良かったんですが、一緒に働く仁科たちもいやいや中々どうして(笑
渚が朋也の嫁というならば仁科さんは私が貰い受ける!…だなんて思ってませんヨ?
あ、それと、

秋生が頼んだ「チョコアンドストロベリーミックスパフェダイアモンドスペシャル」
が一際目立っていたのは秘密(苦笑
~次回予告~
CLANNAD -AFTER STORY- 第15回 「夏の名残りに」


早苗「こちら八木さんです。私の友達で助産士さんをやってらっしゃいます」
次回は朋也と渚の間に生まれた新しい家族の話が中心っぽい。
ただ問題は体が弱い渚を思っての朋也の心中といったところか。
秋生も心配しているようですが、秋生も昔渚が生まれたときには、
「俺が守る」と豪語したいたようなので心強い味方になってくれるでしょう。
でもたぶんサブタイから夏の名残り=夏の終わり頃だと思うので、
たぶん次回は今話と同じようにかなり時間が進むかと思います。
予告で色々と書くのは躊躇われますが苦難の回となる、そんな気が致します。
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