(アニメレビュー) CLANNAD -AFTER STORY- 第11回
CLANNAD -AFTER STORY- 第11回 「約束の創立者祭」



芳野「スパナの持ち方が違うっ。何度もやってみせただろ」
朋也「すみませんっ」
芳野「ネジ止め剤を付けすぎだ。それからネジは対角線上に止めていく。忘れたのか」
朋也「っ、すみませんっ!」
芳野との仕事をなんとかこなして行こうとしている朋也。なんとか形になってきたものの、
未だ叱られることは多く、また慣れない作業のために仕事が終わると疲れきって帰宅する朋也。
そんな朋也を献身的に支え、仕事で疲れている朋也のために朝食や夕食を作りに来る渚。
――渚が来てくれるから腐らずにやってこられている。
それが仕事がキツくとも今の朋也の支えとなっていたのだった。
そんなある日の休日。学園では創立者祭が始まろうとしていた。
その日は朋也も休日出勤せずに行けるということで、
渚も朋也と一緒に楽しみにしていた。
しかし、約束した当日。一本の電話が、朋也の暮らすアパートにかかってきて……
▼続きより詳細レビュー
CLANNAD -AFTER STORY- 第11回 「約束の創立者祭」
アフターストーリー11回目。
芳野「それが、愛だっ!!」 の回(苦笑
今話はアフターらしく朋也の仕事の話。
そのせいあってか渚と約束した創立者祭が○○になってしまうのですが、
結果的には仕事場が朋也の新しい居場所となったのも事実。
その実は朋也をパートナーとしている芳野あってのこと。
彼の人柄もそうですが、朋也の頑張りを認め、評価してくれたのが一番大きいかと。
もし芳野が居なかったならば朋也はこの仕事を続けていけなかったかもしれませんね(苦笑
そんな朋也と芳野の電気工の仕事が、今話での中心的なお話。
少々学園でひとりぼっちな渚が不憫に思えてならないんですが、
今後の展開の布石として今話は色々と覚えておいたほうがいいかもしれませんね。
ということで以下より本編レビューをどぞー。




芳野「なんであんなにやりにくい動きなんだ、お前は」
いつものように作業を終えて車に乗り込んだ芳野の一言。
それは朋也が両手を使わないで作業をしていることを指していた。
しかし右腕が肩より上がらないことを言わずどよむ朋也は、
「このほうがやりやすいです」とお茶を濁すだけだった。
その朋也の言葉を聞いた芳野は手順が間違っている訳ではない、と言ったまま、
それ以上朋也の肩について追求せずにいた。
一方、学園を終えたのか、一人帰宅する渚。


(一言)むっ、この通学路を工事しているということは渚のあの姿が拝めるということかっ!
早く見たいのぉ。渚の超○×△な姿をぅ(;´Д`)l \ァ l \ァ
そんな日の夕食時。

渚「朋也くん、朋也くんっ」
朋也「ん、ぁ、なんだ渚」
渚「さっきから呼んでるのに全然返事してくれないです」
先ほど芳野に追求されたことを気にかかってか、
渚の言葉が耳に入ってなかった朋也。
そんな朋也に申し訳ない気持ちになってか、
「お仕事で疲れてるのに一方的に話しちゃってごめんなさい」と朋也に言う渚。
その渚の言葉にすぐさまフォローを入れる朋也だったが、
渚は終始、落ち込んだ表情を浮かべるだけだった。
夕食後、渚を古河家に送る朋也。

渚「右肩を痛めていることを芳野さんに言ったほうがよくないですか」
朋也「それは駄目だ。仕事をさせてもらえないかもしれないからな」
自分が肩を痛めていることを芳野や仕事場に言わない姿勢の朋也。
それは、折角得た仕事をそのせいでさせてもらえない可能性もあったからであった。
…
翌日。いつもどおり作業に入る朋也たちであったが、

管理のための工事写真台帳を撮るということで、
朋也に持たせ写真を撮る芳野。
そんな二人に近づいてくる一人の男。それは…

男「芳野さん、お疲れ様。…おや」
朋也「木下さんっ」
それは以前朋也の父の同僚であった木下。
偶然ではあったが、木下との出会いは、
芳野は世間の狭さと、そして朋也は自分の世界が広がったという感想を持っていた。
そんな帰りの車の中。


芳野「ずいぶん熱心に見てるな」
朋也「こうして見てるとずいぶん新しい建物が増えてるなって」
デジカメのメモリに入っていた様々な風景。
工事台帳用としてであったが、それは真新しく写る街の風景であった。
それを朋也は変わっていく街の姿を見て「変わらないで欲しい」と呟いていたが、
芳野曰く、街は変わっていくものだと言う。
新しい道路が出来れば新しい会社や店、
また大きな病院も建つということで、街はどんどん変わっていくのだ、と。
(一言)変わらないで居て欲しいと願う朋也。それと建設予定の病院。
未だ言伝のみの伏線ですが、今後の展開の重要な要素なので要チェック。
朋也「今度の日曜日どっか出かけないか?」


休日ということもあり渚をデートに誘う朋也。しかし…
渚「すみません。次の日曜は模試があるので…」
進学はしないつもりなれど、今のクラスメイトと同じように模試を受けたいと言う渚。
折角の休日ということもあり残念だと思う朋也だったが、
いい点取れよ、と、笑顔で応援していた。
…
そんな休日の日曜日。朋也は渚の代わりに秋生に誘われ街に繰り出していた。


秋生「俺もたまたま暇だったんだよ。今日は一発大人の遊びをしようぜ」
そうして秋生に連れてこられた先は、秋生行きつけのおもちゃ屋であった。
おもちゃ屋ということで呆れる朋也だったのだが、そんな声が聞こえたのか店の奥からは…

???「はぃいいいいいっやぁっ!!」
突如店の奥から飛び出してきた一人の男。
その手に持つは一振りのビームサーベル(笑
そんな奇襲を驚きながらも避ける秋生。
そして自身もどこからか一振りのビームサーベルを抜き応戦する(苦笑


秋生「はぁっ!!」
???「ほぅはぁ!!」
ビームサーベルの快音が響く中、苛烈な勢いで攻防する二人の男。
叩きつけ、払いのけ。横になぎ払い、攻守がとめどなく交代し、そして…
秋生「くっ」
???「ちょこざいなはぁっ!!」
男が飛び上がり振りかざしたサーベルを、秋生は寸前で避けたその先に、

ブオンッ!! 「がぁっ!!!」
秋生が避けた先には朋也の姿。そして、男の一閃をまともに食らってしまう。
???「なんじゃ、お前の連れにしては鈍いヤツじゃな」
秋生「こいつはアマチュアだ。許してやってくれ」
朋也「プロがあるのかっプロがっ!」
そんなこんなで騒動は治まり、漸く先ほど言っていた「大人の遊び」について語る秋生。

先ほどの男、おもちゃ屋の店主が用意したこれは「ベンガルオオトカゲ」のおもちゃ。
そしてそれを早苗の背中に入れて吃驚させるのが『大人の遊び』であった。
いまいち気の乗らない朋也であったが、秋生の強引さに押され、
結局はそのトカゲ片手に二人は古河パンへ。
早苗「お久しぶりですね。朋也さんっ」
朋也「はぁ、どもっス」

作戦はこうだった。秋生が早苗の気を逸らし、
その隙に朋也が早苗の背中にトカゲを入れる。至極単純な作戦であった。
秋生「ところで早苗よ。お前苦手動物なんだっけ?」
早苗「ベンガルオオトカゲが苦手ですっ」
朋也「(ピンポイントっ)」
早苗のまんまど真ん中ストライクな苦手なものも分かり…そして、

秋生「あぁっ!ベンガルオオトカゲが居るっ!!」
早苗「えぇっ!どこですかっ」
そんな棒読み宜しくな演技に真を受ける早苗。
そして、秋生の言う言葉に背向けている早苗の背中に朋也が、


朋也「(早苗さん、すんませんっ)」
謝りながらも結局早苗の背中にトカゲを入れる朋也。
そして、案の定早苗は…
朋也「あぁ、早苗さんの背中に入っちゃいましたぁー」
モゾモゾモゾ…
早苗「!!!嫌ぁーーーっ!!!」


早苗「誰かとってくださぁーーいっ」
秋生「やべぇ、ちょっとした刺激じゃすまなくなった」
あまりの嫌悪感のためかその場に居た秋生と朋也を跳ね飛ばし走り去ってしまう早苗。
そんな早苗に「やったのは俺じゃないぞ」と言い残しあとを追う秋生。
そしてそんな二人を追いかけようと朋也をそれを追い、
結局は三人で夕方まで街を走り回る羽目となっていた…。
…
そうして、事が終わってからのアパートでの渚との夕食。

渚「びっくりしました。帰ってきたらお父さんとお母さんと朋也くんが走ってました」
三人の走り回る姿を目撃したらしい渚。
なんとか事なきを得たらしい早苗だったらしいが、
朋也は自身がやったことで嫌われていないかどうか不安がっていた。
しかし渚曰く、「これまでお父さんとお母さんと一緒に走った人は居ないので絆が深まった」
とのこと。
そんな会話もひとしおに、渚は再来週の日曜日に何があるかという質問を朋也にする。
渚「次の次の日曜日になにがあるか分かりますか?」
朋也「次の次?お前の誕生日は12月だし…」
渚「創立者祭です。私もいっぱい楽しみたいです。ですので、良かったら…」


朋也「分かった。一緒に行こう」
渚「ぁ・・・はいっ」
それは以前演劇部という形で参加した学園の創立者祭。
しかし、今期は演劇部もなく、学園で一人ということで不安がっていた渚だったが、
そんな渚の不安を分かってか、渚の肩に手を置きそう告げる朋也。
すれ違いの多かった二人。渚も最近気落ちしていた表情であったが、
純粋に参加できる創立者祭で、これまで以上に二人で楽しもうとしていた。
――ここでAパート終了。
原作にもあった早苗の背中にトカゲフラグがきちんとされて何気に嬉しかったですw
アニメだけだとかなり要らないんじゃないかと思う場面ですが、
秋生、早苗、そして朋也が楽しんでいる一方、
学園でも一人、朋也ともすれ違いも多い渚という位置づけを解消するため、
創立者祭という二人がこれまで歩んできた学園での楽しみを設けることで、
朋也と渚の絆も深まるというフラグを立てねばならなかったですからね。
それにしても原作でもそうですが、
アフターという物語の序盤では朋也は仕事に精一杯という感じが強いですな。
まぁ初めての仕事ということもあり、また芳野に迷惑をかけたくないという気持ちがあるために、
朋也は精一杯頑張るという姿勢を見せる必要があるんでしょうね。
ですがそのせいで私生活のほうがちょっとばかりおろそかになってしまい、
渚との新婚生活モドキが楽しめていないのも事実。
食事時は朋也は眠たいことが多く、また休日は一緒に居られない。
そんな風なところを見てしまうと「朋也のやつもうちょっと渚の相手しろよな」
と思われがちですが、朋也も朋也で新しい居場所を確立するのに大変な訳で。
そんな二人の間に舞い降りた再びの創立者祭。
今度は演劇部での活動ではなく純粋に楽しむ側の二人。
「約束の創立者祭」。それは密かに交わした小さな願い。
しかしそれは、とある朋也の事情により果たされることなく終わってしまう。
さて、なぜそんなことになってしまうのか。詳細は以下のBパートよりどぞ。
……
…
いつもの通り職場で働く朋也。今日は現場ではなく書類整理を手伝っていた。


しかしそれはいつも通りの風景ではなく、朋也がこの職場で慣れ親しんだ証拠として、
芳野だけでなく他の従業員にも声を気軽にかけてもらえるようにもなり、
また社長にも今後の若手として期待されていた。
しかし嬉しい一方、仕事が慣れてきたということもあり休日出勤も視野に入ってきており、
渚と約束した創立者祭には出られないかもしれない、と伝える朋也。
朋也「これから忙しくなるらしいんだ。だから創立者祭も行けなくなるかもしれない…」


渚「気にしないで下さい。お仕事が忙しいのはいいことです」
料理をする手が一瞬止まるものの、朋也に悟られないためにか、
「残念ですけどお仕事頑張ってください」と笑顔で受け答えする渚。
そんな渚の反応を見るや、朋也も申し訳ない気持ちで一杯になり、
なんとか休みにならないものかと考え始めていた。
そんなある日。


朋也もこの仕事に慣れてきたもので、芳野の指示通りにサポートし、
以前のように叱られることなく、むしろ残りの作業を任されるほどとなっていた。
そんな作業のあと、
芳野「安心しろ。明日は休日出勤はなしだ」
朋也は休日を休みにして欲しいと芳野に話し、すんなりと休日を貰えることに。
しかし…


芳野「右肩の具合はどうだ?」
朋也「っえ!?」
そんな会話の間に朋也の右肩の話題を入れる芳野。
これまで朋也が両手を使わずに作業をしている状態を見て判断したらしい。
そんな芳野の言葉と黙って作業をやらせていたことに困惑する朋也。
芳野「言ってどうにかなるものでもないだろう。仕事の手順は間違ってないし。
お前はハンデを克服しようとしていた。必死にな」
朋也の右肩が上がらないことを分かった上で作業をやらせていた芳野。
それは朋也が肩が上がらないまでも工夫して仕事をしていたからであった。
電気工としては肩が上がらないのは致命的なまでのハンデ。
しかし、それを解っていながらも朋也の努力を認め、
その上で「できない作業の時は俺を頼れ」と芳野は言う。


芳野「できないことは補い合うもんだ。俺に出来ないことをお前がやる。それが仕事ってものだ」
朋也「っ―――ありがとう、ございます」
同じ仕事の仲間として助け合う。
そして、無理をして怪我でもしないよう補っていく、それが仕事なのだと。
そうして終わった作業ののち、以前と同じく資料整理を手伝っていた朋也。
しかしその日はいつもと少しばかり違っていて…
社長「参ったなぁ。みんな帰っちゃったか」


聞くとどうやら手違いで作業の抜け落ちていた箇所があったらしく、
社長も手が離せないということで朋也が一人で作業をすることに。
そうして朋也は初となる一人での作業に取り掛かった。


伝票を見る限り朋也がこれまで携わってきたものと同系統らしく、
夜での作業となったが疑問に思う点も無く、無事に明かりが付き思わず笑みがこぼれる朋也。
そんな一人作業が終わったところに、丁度芳野が車で現れた。
どうやら社長に朋也が一人で作業をしていると連絡がいったようで急いで来たらしい。


芳野「皮膜もちゃんと切ったか?」
朋也「はい。長さもちゃんと計りました」
朋也の一人での作業ということで心配してか作業工程の質問を投げかける芳野。
しかし朋也もきちんと作業をしていたこともあり戸惑うこともなくそれに答える。
明かりの灯った電灯。作業をきちんと処理できたらしい朋也の働きぶり。
それらを注意深く見つめ、芳野は朋也の肩に手を置き呟いた。
芳野「お疲れさん。もう遅い、送ろう」
朋也「っ、はいっ!」
自身の初となる一人作業を認めてもらった朋也。
それは未だ未完成ながらも一人前の電気工として認めてもらった証でもあった。
(一言)朋也の初一人作業。この辺りは原作準拠ですが
やはり仕事の達成感はこれが一番良かったでしょうねw 社長にも認めてもらっての作業。
そして、仕事のパートナーとして芳野に認めれもらったこと。
それは朋也でなくとも笑顔になるってもんです。
…でもそれで万々歳で終わらないのが人生というもの(苦笑
CLANNADは人生とはよく言ったものですね。何が起こるかは、以下より。
……
…
そして、そんな朋也の一人作業の翌日。
渚と約束した学園の創立者祭であった。


渚「それじゃ、先に学校に行ってますね」
朋也「あぁ、校門のところで待ち合わせな」
渚は創立者祭であるものの連絡事項などがあるのだろう、先に学園に行くことになり、
朋也は一緒に回れる時間帯になってから行くということで、校門で待ち合わせとなった。
…しかし、渚が出かけていった直後。一本の電話が鳴り響く...

社長「岡崎くん、昨日の現場で何があったか知らないかい?さっき芳野から連絡があってね、
ミスに気が付いたから直してくるって言うんだよ。
事情を聞いても何も言ってくれなくてね。君なら何か知ってるんじゃないかと…」




朋也「芳野さんっ」
芳野「岡崎っ!?何しに来た」
電話を受け取った朋也はすぐさま現場へと向かうと、そこには作業をしている芳野の姿。
聞くと昨日の夜にミスに気付いたらしいのだが深夜ということもあり翌日にまわしたこと。
そして朋也の作業を見届けた自分が気付けなかったのが自身のミスだと話す芳野。
今日が渚と約束しているということを知っていた芳野。
しかし朋也のミスを自身がきちんと処理できなかったのを自分のミスだと言い、
学園に早く戻れと朋也を怒鳴りつける。
しかし、そんな芳野の言葉と自分の責任を感じた朋也は、


朋也「責任を取らせてくださいっ!お願いしますっ!」
自分の仕事の不始末と、それを被ってしまっている芳野に頭を下げ懇願する朋也。
芳野も、最初は駄目だと断っていたものの、頑固として頭を上げている朋也を見て、
芳野「…25の低圧絶縁管、6m持ってこい」
学園祭を楽しみにしていながらも梃子でも動かない朋也に指示を出す芳野。
朋也もそれに精一杯の返事を出し作業の手伝いに入っていった…。
……
…


時刻は夕方。創立者祭はもう殆ど終わってしまっているのか、
学園からは多くの生徒が帰ろうとしていたが、朋也は作業着のまま学園へと急いでいた。

そして校門には渚の姿。
朋也の姿を見つけると途端に笑顔となっていたが、
やはり一緒に回れなかったせいか寂しそうな顔を浮かべていた渚。
朋也「…ごめん」
渚「朋也くんは何も謝るようなことしてないです」


渚「これ、一緒に食べてくれますか?」
お祭りを一緒に回ろうと思い買っていたのか渚が持っていたのは二つの焼きとうもろこし。
創立者祭は終わってしまっていたため食べながら帰ろうということになったが、
渚は笑顔で朋也との帰路につくのであった...
(一言)朋也のミスで学園祭回れずじまいな渚(泣
結局朋也がどんなミスをしたのか原作でも語られていないのでわかりませんが、
朝から夕方までかかるということはかなりの作業があったんでしょうね。
それにしてもアニメだと朋也のミスでの芳野との一件や、
そして学園祭に着いてからの渚との会話がたんたんとしすぎてちょっと不満。
芳野との一件はただ朋也が謝っただけで仕事をさせてもらっていますが、
原作だと芳野は頑なに朋也を作業に入らせず渚との学園祭を楽しみにしていたことを朋也に諭します。
渚の傍には朋也が必要だから今すぐに帰れと。
しかし朋也は自分がミスをしたことを渚に嘘をつくことができず心から楽しめないこと。
だからこそ朋也も頑なに芳野に頭を下げ責任を取ろうという姿勢を示します。
あとはアニメと変わらず芳野が折れて朋也が作業に入るという形になるわけです。
また学園祭についてからの渚との会話。
アニメだと本当にたんたんと終わってしまい渚が可哀想すぎるのですが、
原作だと朋也が渚を思う言葉を伝えたり、また渚も朋也を思う気持ちを伝え合ったりします。
特に渚が焼きとうもろこしを持っていたあたりがグっときますね。
こんな恋人同士なれどすれ違いが多い二人の思いを確かめ合う、みたいな会話があるので、
これをアニメでやって欲しかったなぁと思った次第。
ってこれ全然一言じゃないしw
ついつい思いのたけをぶつけてしまいました(苦笑
……
…
そんな朋也のミスで終わってしまった創立者祭の翌日。


「ミスタ岡崎、昨日は大変だったそうだネ」
「…はい」
「芳野さんに聞いたよ。昨日は彼女とのデートすっぽかして仕事したんだって」
「言ってくれりゃ俺が代わってやったのに」
自分のミスで迷惑をかけたと思っていた朋也だったが、
社長や社員からはむしろ褒め言葉を受け戸惑う朋也。
そんなところに朋也のミスを受け持った芳野。

「ミスは誰にでもある。肝心なのはどう取り戻すかだ。お前はベストを尽くしたし、
お客さんに迷惑もかからなかった。あとは同じ失敗を繰り返さなければそれでいい」
失敗は付き物だが、次に同じ失敗をせずミスをどう取り戻すかが重要だと話す芳野。
そしてそれは段々とミュージシャン芳野としてエスカレートしていき…

「いずれお前の下に後輩ができた時にフォローしてやれ、それがお前の仕事だ…。
そしてっ!愛だっ!!」
熱く語る芳野の言葉は同僚たちに「またか」とげんなりさせたものの、
自身がミスをし、作業を取り戻したものの複雑な心境であった朋也は、
そんな芳野の言葉に感動して深く頭を下げるのであった。
そして、そんな二人の間柄に苦笑をしながらも見守る仕事仲間たち。
朋也もそんな風景を見て漸く自分の居場所ができたかに思え、
そんな思いがあってか、
社長「あぁ、岡崎くん。これやっとできたよ」


それは今まで手書きで書いていた出勤の札。
仕事の同僚たちにも挨拶だけでなく気軽な会話をしてくれるようにもなり、
そして、今まで一人だけの手書き札が、皆と同じ札になったこと。
それは、朋也が不安であった初めての仕事場での、
漸くの新しい居場所ができたことへの証であった...
......つづく
■朋也。同僚に認めてもらうの回
前半から一変、最後には皆に認めてもらった朋也。
色々と途中で書きなぐりましたが、一応朋也の新しき生活はまた一歩進んだ回となりました。
渚との一緒に回ろうと約束した創立者祭が駄目になってしまったのは残念ですが、
これを機に朋也の仕事も軌道に乗り、今後は順風満帆な生活になっていくと思われます。
最後に芳野フィーバーがされたのでキチンとオチてましたしね(苦笑
さて、物語は段々と前へ進んでいく形となりましたが、
今話では色々と伏線がありましたね。
まずは序盤辺りの渚の帰宅路においての『工事現場』。
そして父親の知り合いに会ってからの芳野との会話で出た『大きな病院』。
これらは朋也の言う「変わらないでいて欲しい」と願っていた街が、
朋也のこれからの物語の中で大きく変わる鍵となります。
深く話すとネタバレ全開なので言えませんが、
追々分かることなので頭の隅にでも置いといてくれると助かるかもw
ぁ、それとアニメじゃあんまり表現してないんですが、
原作だと渚との同棲生活を始めた朋也は、渚が自身を可愛くないなどと卑下するのを禁止し、
「こんなに可愛い彼女とお出かけできる朋也くんは幸せものですっ」
みたいな会話を是非次回よりアニメでも再現希望(苦笑
~次回予告~
CLANNAD -AFTER STORY- 第12回 「突然の出来事」
渚「朋也くん、見た目も優しくなった気がします」
朋也「そういうのウザイって思ってた。ふふ。学校じゃ散々人の世話焼いてきたのにな」


芳野「大事なものを、見失うなよ…」
次回は恋人らしく出かけているっぽい朋也と渚。
ですが一方で不安そうな言葉を残す芳野。
仕事も順調に進んできた朋也にどんな突然の出来事が降りかかってくるのか。
今話の良き終わりから一転、次回はかなり落ち込みそうな話題になりそうです。
それでは今日はこんなところで。
翌日レビューになってしまいましたが次回もお楽しみに。
ではまた。



芳野「スパナの持ち方が違うっ。何度もやってみせただろ」
朋也「すみませんっ」
芳野「ネジ止め剤を付けすぎだ。それからネジは対角線上に止めていく。忘れたのか」
朋也「っ、すみませんっ!」
芳野との仕事をなんとかこなして行こうとしている朋也。なんとか形になってきたものの、
未だ叱られることは多く、また慣れない作業のために仕事が終わると疲れきって帰宅する朋也。
そんな朋也を献身的に支え、仕事で疲れている朋也のために朝食や夕食を作りに来る渚。
――渚が来てくれるから腐らずにやってこられている。
それが仕事がキツくとも今の朋也の支えとなっていたのだった。
そんなある日の休日。学園では創立者祭が始まろうとしていた。
その日は朋也も休日出勤せずに行けるということで、
渚も朋也と一緒に楽しみにしていた。
しかし、約束した当日。一本の電話が、朋也の暮らすアパートにかかってきて……
▼続きより詳細レビュー
CLANNAD -AFTER STORY- 第11回 「約束の創立者祭」
アフターストーリー11回目。
芳野「それが、愛だっ!!」 の回(苦笑
今話はアフターらしく朋也の仕事の話。
そのせいあってか渚と約束した創立者祭が○○になってしまうのですが、
結果的には仕事場が朋也の新しい居場所となったのも事実。
その実は朋也をパートナーとしている芳野あってのこと。
彼の人柄もそうですが、朋也の頑張りを認め、評価してくれたのが一番大きいかと。
もし芳野が居なかったならば朋也はこの仕事を続けていけなかったかもしれませんね(苦笑
そんな朋也と芳野の電気工の仕事が、今話での中心的なお話。
少々学園でひとりぼっちな渚が不憫に思えてならないんですが、
今後の展開の布石として今話は色々と覚えておいたほうがいいかもしれませんね。
ということで以下より本編レビューをどぞー。




芳野「なんであんなにやりにくい動きなんだ、お前は」
いつものように作業を終えて車に乗り込んだ芳野の一言。
それは朋也が両手を使わないで作業をしていることを指していた。
しかし右腕が肩より上がらないことを言わずどよむ朋也は、
「このほうがやりやすいです」とお茶を濁すだけだった。
その朋也の言葉を聞いた芳野は手順が間違っている訳ではない、と言ったまま、
それ以上朋也の肩について追求せずにいた。
一方、学園を終えたのか、一人帰宅する渚。


(一言)むっ、この通学路を工事しているということは渚のあの姿が拝めるということかっ!
早く見たいのぉ。渚の超○×△な姿をぅ(;´Д`)l \ァ l \ァ
そんな日の夕食時。

渚「朋也くん、朋也くんっ」
朋也「ん、ぁ、なんだ渚」
渚「さっきから呼んでるのに全然返事してくれないです」
先ほど芳野に追求されたことを気にかかってか、
渚の言葉が耳に入ってなかった朋也。
そんな朋也に申し訳ない気持ちになってか、
「お仕事で疲れてるのに一方的に話しちゃってごめんなさい」と朋也に言う渚。
その渚の言葉にすぐさまフォローを入れる朋也だったが、
渚は終始、落ち込んだ表情を浮かべるだけだった。
夕食後、渚を古河家に送る朋也。

渚「右肩を痛めていることを芳野さんに言ったほうがよくないですか」
朋也「それは駄目だ。仕事をさせてもらえないかもしれないからな」
自分が肩を痛めていることを芳野や仕事場に言わない姿勢の朋也。
それは、折角得た仕事をそのせいでさせてもらえない可能性もあったからであった。
…
翌日。いつもどおり作業に入る朋也たちであったが、

管理のための工事写真台帳を撮るということで、
朋也に持たせ写真を撮る芳野。
そんな二人に近づいてくる一人の男。それは…

男「芳野さん、お疲れ様。…おや」
朋也「木下さんっ」
それは以前朋也の父の同僚であった木下。
偶然ではあったが、木下との出会いは、
芳野は世間の狭さと、そして朋也は自分の世界が広がったという感想を持っていた。
そんな帰りの車の中。


芳野「ずいぶん熱心に見てるな」
朋也「こうして見てるとずいぶん新しい建物が増えてるなって」
デジカメのメモリに入っていた様々な風景。
工事台帳用としてであったが、それは真新しく写る街の風景であった。
それを朋也は変わっていく街の姿を見て「変わらないで欲しい」と呟いていたが、
芳野曰く、街は変わっていくものだと言う。
新しい道路が出来れば新しい会社や店、
また大きな病院も建つということで、街はどんどん変わっていくのだ、と。
(一言)変わらないで居て欲しいと願う朋也。それと建設予定の病院。
未だ言伝のみの伏線ですが、今後の展開の重要な要素なので要チェック。
朋也「今度の日曜日どっか出かけないか?」


休日ということもあり渚をデートに誘う朋也。しかし…
渚「すみません。次の日曜は模試があるので…」
進学はしないつもりなれど、今のクラスメイトと同じように模試を受けたいと言う渚。
折角の休日ということもあり残念だと思う朋也だったが、
いい点取れよ、と、笑顔で応援していた。
…
そんな休日の日曜日。朋也は渚の代わりに秋生に誘われ街に繰り出していた。


秋生「俺もたまたま暇だったんだよ。今日は一発大人の遊びをしようぜ」
そうして秋生に連れてこられた先は、秋生行きつけのおもちゃ屋であった。
おもちゃ屋ということで呆れる朋也だったのだが、そんな声が聞こえたのか店の奥からは…

???「はぃいいいいいっやぁっ!!」
突如店の奥から飛び出してきた一人の男。
その手に持つは一振りのビームサーベル(笑
そんな奇襲を驚きながらも避ける秋生。
そして自身もどこからか一振りのビームサーベルを抜き応戦する(苦笑


秋生「はぁっ!!」
???「ほぅはぁ!!」
ビームサーベルの快音が響く中、苛烈な勢いで攻防する二人の男。
叩きつけ、払いのけ。横になぎ払い、攻守がとめどなく交代し、そして…
秋生「くっ」
???「ちょこざいなはぁっ!!」
男が飛び上がり振りかざしたサーベルを、秋生は寸前で避けたその先に、

ブオンッ!! 「がぁっ!!!」
秋生が避けた先には朋也の姿。そして、男の一閃をまともに食らってしまう。
???「なんじゃ、お前の連れにしては鈍いヤツじゃな」
秋生「こいつはアマチュアだ。許してやってくれ」
朋也「プロがあるのかっプロがっ!」
そんなこんなで騒動は治まり、漸く先ほど言っていた「大人の遊び」について語る秋生。

先ほどの男、おもちゃ屋の店主が用意したこれは「ベンガルオオトカゲ」のおもちゃ。
そしてそれを早苗の背中に入れて吃驚させるのが『大人の遊び』であった。
いまいち気の乗らない朋也であったが、秋生の強引さに押され、
結局はそのトカゲ片手に二人は古河パンへ。
早苗「お久しぶりですね。朋也さんっ」
朋也「はぁ、どもっス」

作戦はこうだった。秋生が早苗の気を逸らし、
その隙に朋也が早苗の背中にトカゲを入れる。至極単純な作戦であった。
秋生「ところで早苗よ。お前苦手動物なんだっけ?」
早苗「ベンガルオオトカゲが苦手ですっ」
朋也「(ピンポイントっ)」
早苗のまんまど真ん中ストライクな苦手なものも分かり…そして、

秋生「あぁっ!ベンガルオオトカゲが居るっ!!」
早苗「えぇっ!どこですかっ」
そんな棒読み宜しくな演技に真を受ける早苗。
そして、秋生の言う言葉に背向けている早苗の背中に朋也が、


朋也「(早苗さん、すんませんっ)」
謝りながらも結局早苗の背中にトカゲを入れる朋也。
そして、案の定早苗は…





早苗「誰かとってくださぁーーいっ」
秋生「やべぇ、ちょっとした刺激じゃすまなくなった」
あまりの嫌悪感のためかその場に居た秋生と朋也を跳ね飛ばし走り去ってしまう早苗。
そんな早苗に「やったのは俺じゃないぞ」と言い残しあとを追う秋生。
そしてそんな二人を追いかけようと朋也をそれを追い、
結局は三人で夕方まで街を走り回る羽目となっていた…。
…
そうして、事が終わってからのアパートでの渚との夕食。

渚「びっくりしました。帰ってきたらお父さんとお母さんと朋也くんが走ってました」
三人の走り回る姿を目撃したらしい渚。
なんとか事なきを得たらしい早苗だったらしいが、
朋也は自身がやったことで嫌われていないかどうか不安がっていた。
しかし渚曰く、「これまでお父さんとお母さんと一緒に走った人は居ないので絆が深まった」
とのこと。
そんな会話もひとしおに、渚は再来週の日曜日に何があるかという質問を朋也にする。
渚「次の次の日曜日になにがあるか分かりますか?」
朋也「次の次?お前の誕生日は12月だし…」
渚「創立者祭です。私もいっぱい楽しみたいです。ですので、良かったら…」


朋也「分かった。一緒に行こう」
渚「ぁ・・・はいっ」
それは以前演劇部という形で参加した学園の創立者祭。
しかし、今期は演劇部もなく、学園で一人ということで不安がっていた渚だったが、
そんな渚の不安を分かってか、渚の肩に手を置きそう告げる朋也。
すれ違いの多かった二人。渚も最近気落ちしていた表情であったが、
純粋に参加できる創立者祭で、これまで以上に二人で楽しもうとしていた。
――ここでAパート終了。
原作にもあった早苗の背中にトカゲフラグがきちんとされて何気に嬉しかったですw
アニメだけだとかなり要らないんじゃないかと思う場面ですが、
秋生、早苗、そして朋也が楽しんでいる一方、
学園でも一人、朋也ともすれ違いも多い渚という位置づけを解消するため、
創立者祭という二人がこれまで歩んできた学園での楽しみを設けることで、
朋也と渚の絆も深まるというフラグを立てねばならなかったですからね。
それにしても原作でもそうですが、
アフターという物語の序盤では朋也は仕事に精一杯という感じが強いですな。
まぁ初めての仕事ということもあり、また芳野に迷惑をかけたくないという気持ちがあるために、
朋也は精一杯頑張るという姿勢を見せる必要があるんでしょうね。
ですがそのせいで私生活のほうがちょっとばかりおろそかになってしまい、
渚との新婚生活モドキが楽しめていないのも事実。
食事時は朋也は眠たいことが多く、また休日は一緒に居られない。
そんな風なところを見てしまうと「朋也のやつもうちょっと渚の相手しろよな」
と思われがちですが、朋也も朋也で新しい居場所を確立するのに大変な訳で。
そんな二人の間に舞い降りた再びの創立者祭。
今度は演劇部での活動ではなく純粋に楽しむ側の二人。
「約束の創立者祭」。それは密かに交わした小さな願い。
しかしそれは、とある朋也の事情により果たされることなく終わってしまう。
さて、なぜそんなことになってしまうのか。詳細は以下のBパートよりどぞ。
……
…
いつもの通り職場で働く朋也。今日は現場ではなく書類整理を手伝っていた。


しかしそれはいつも通りの風景ではなく、朋也がこの職場で慣れ親しんだ証拠として、
芳野だけでなく他の従業員にも声を気軽にかけてもらえるようにもなり、
また社長にも今後の若手として期待されていた。
しかし嬉しい一方、仕事が慣れてきたということもあり休日出勤も視野に入ってきており、
渚と約束した創立者祭には出られないかもしれない、と伝える朋也。
朋也「これから忙しくなるらしいんだ。だから創立者祭も行けなくなるかもしれない…」


渚「気にしないで下さい。お仕事が忙しいのはいいことです」
料理をする手が一瞬止まるものの、朋也に悟られないためにか、
「残念ですけどお仕事頑張ってください」と笑顔で受け答えする渚。
そんな渚の反応を見るや、朋也も申し訳ない気持ちで一杯になり、
なんとか休みにならないものかと考え始めていた。
そんなある日。


朋也もこの仕事に慣れてきたもので、芳野の指示通りにサポートし、
以前のように叱られることなく、むしろ残りの作業を任されるほどとなっていた。
そんな作業のあと、
芳野「安心しろ。明日は休日出勤はなしだ」
朋也は休日を休みにして欲しいと芳野に話し、すんなりと休日を貰えることに。
しかし…


芳野「右肩の具合はどうだ?」
朋也「っえ!?」
そんな会話の間に朋也の右肩の話題を入れる芳野。
これまで朋也が両手を使わずに作業をしている状態を見て判断したらしい。
そんな芳野の言葉と黙って作業をやらせていたことに困惑する朋也。
芳野「言ってどうにかなるものでもないだろう。仕事の手順は間違ってないし。
お前はハンデを克服しようとしていた。必死にな」
朋也の右肩が上がらないことを分かった上で作業をやらせていた芳野。
それは朋也が肩が上がらないまでも工夫して仕事をしていたからであった。
電気工としては肩が上がらないのは致命的なまでのハンデ。
しかし、それを解っていながらも朋也の努力を認め、
その上で「できない作業の時は俺を頼れ」と芳野は言う。


芳野「できないことは補い合うもんだ。俺に出来ないことをお前がやる。それが仕事ってものだ」
朋也「っ―――ありがとう、ございます」
同じ仕事の仲間として助け合う。
そして、無理をして怪我でもしないよう補っていく、それが仕事なのだと。
そうして終わった作業ののち、以前と同じく資料整理を手伝っていた朋也。
しかしその日はいつもと少しばかり違っていて…
社長「参ったなぁ。みんな帰っちゃったか」


聞くとどうやら手違いで作業の抜け落ちていた箇所があったらしく、
社長も手が離せないということで朋也が一人で作業をすることに。
そうして朋也は初となる一人での作業に取り掛かった。


伝票を見る限り朋也がこれまで携わってきたものと同系統らしく、
夜での作業となったが疑問に思う点も無く、無事に明かりが付き思わず笑みがこぼれる朋也。
そんな一人作業が終わったところに、丁度芳野が車で現れた。
どうやら社長に朋也が一人で作業をしていると連絡がいったようで急いで来たらしい。


芳野「皮膜もちゃんと切ったか?」
朋也「はい。長さもちゃんと計りました」
朋也の一人での作業ということで心配してか作業工程の質問を投げかける芳野。
しかし朋也もきちんと作業をしていたこともあり戸惑うこともなくそれに答える。
明かりの灯った電灯。作業をきちんと処理できたらしい朋也の働きぶり。
それらを注意深く見つめ、芳野は朋也の肩に手を置き呟いた。
芳野「お疲れさん。もう遅い、送ろう」
朋也「っ、はいっ!」
自身の初となる一人作業を認めてもらった朋也。
それは未だ未完成ながらも一人前の電気工として認めてもらった証でもあった。
(一言)朋也の初一人作業。この辺りは原作準拠ですが
やはり仕事の達成感はこれが一番良かったでしょうねw 社長にも認めてもらっての作業。
そして、仕事のパートナーとして芳野に認めれもらったこと。
それは朋也でなくとも笑顔になるってもんです。
…でもそれで万々歳で終わらないのが人生というもの(苦笑
CLANNADは人生とはよく言ったものですね。何が起こるかは、以下より。
……
…
そして、そんな朋也の一人作業の翌日。
渚と約束した学園の創立者祭であった。


渚「それじゃ、先に学校に行ってますね」
朋也「あぁ、校門のところで待ち合わせな」
渚は創立者祭であるものの連絡事項などがあるのだろう、先に学園に行くことになり、
朋也は一緒に回れる時間帯になってから行くということで、校門で待ち合わせとなった。
…しかし、渚が出かけていった直後。一本の電話が鳴り響く...

社長「岡崎くん、昨日の現場で何があったか知らないかい?さっき芳野から連絡があってね、
ミスに気が付いたから直してくるって言うんだよ。
事情を聞いても何も言ってくれなくてね。君なら何か知ってるんじゃないかと…」




朋也「芳野さんっ」
芳野「岡崎っ!?何しに来た」
電話を受け取った朋也はすぐさま現場へと向かうと、そこには作業をしている芳野の姿。
聞くと昨日の夜にミスに気付いたらしいのだが深夜ということもあり翌日にまわしたこと。
そして朋也の作業を見届けた自分が気付けなかったのが自身のミスだと話す芳野。
今日が渚と約束しているということを知っていた芳野。
しかし朋也のミスを自身がきちんと処理できなかったのを自分のミスだと言い、
学園に早く戻れと朋也を怒鳴りつける。
しかし、そんな芳野の言葉と自分の責任を感じた朋也は、


朋也「責任を取らせてくださいっ!お願いしますっ!」
自分の仕事の不始末と、それを被ってしまっている芳野に頭を下げ懇願する朋也。
芳野も、最初は駄目だと断っていたものの、頑固として頭を上げている朋也を見て、
芳野「…25の低圧絶縁管、6m持ってこい」
学園祭を楽しみにしていながらも梃子でも動かない朋也に指示を出す芳野。
朋也もそれに精一杯の返事を出し作業の手伝いに入っていった…。
……
…


時刻は夕方。創立者祭はもう殆ど終わってしまっているのか、
学園からは多くの生徒が帰ろうとしていたが、朋也は作業着のまま学園へと急いでいた。

そして校門には渚の姿。
朋也の姿を見つけると途端に笑顔となっていたが、
やはり一緒に回れなかったせいか寂しそうな顔を浮かべていた渚。
朋也「…ごめん」
渚「朋也くんは何も謝るようなことしてないです」


渚「これ、一緒に食べてくれますか?」
お祭りを一緒に回ろうと思い買っていたのか渚が持っていたのは二つの焼きとうもろこし。
創立者祭は終わってしまっていたため食べながら帰ろうということになったが、
渚は笑顔で朋也との帰路につくのであった...
(一言)朋也のミスで学園祭回れずじまいな渚(泣
結局朋也がどんなミスをしたのか原作でも語られていないのでわかりませんが、
朝から夕方までかかるということはかなりの作業があったんでしょうね。
それにしてもアニメだと朋也のミスでの芳野との一件や、
そして学園祭に着いてからの渚との会話がたんたんとしすぎてちょっと不満。
芳野との一件はただ朋也が謝っただけで仕事をさせてもらっていますが、
原作だと芳野は頑なに朋也を作業に入らせず渚との学園祭を楽しみにしていたことを朋也に諭します。
渚の傍には朋也が必要だから今すぐに帰れと。
しかし朋也は自分がミスをしたことを渚に嘘をつくことができず心から楽しめないこと。
だからこそ朋也も頑なに芳野に頭を下げ責任を取ろうという姿勢を示します。
あとはアニメと変わらず芳野が折れて朋也が作業に入るという形になるわけです。
また学園祭についてからの渚との会話。
アニメだと本当にたんたんと終わってしまい渚が可哀想すぎるのですが、
原作だと朋也が渚を思う言葉を伝えたり、また渚も朋也を思う気持ちを伝え合ったりします。
特に渚が焼きとうもろこしを持っていたあたりがグっときますね。
胸に抱いていた紙袋から取りだしたのは、焼きトウモロコシだった。
渚「冷めてしまっていますけど…」
これを二本買って、ずっと待ち続けてくれていたのだ。
朋也「ああ、もちろん」
その一本を袋から引き抜く。
渚「とても大きいです。夕ご飯、食べられなくなりそうです」
朋也「いいんじゃないか。たまの祭りの日なんだから」
渚「そうですよね…えへへ」
こんな恋人同士なれどすれ違いが多い二人の思いを確かめ合う、みたいな会話があるので、
これをアニメでやって欲しかったなぁと思った次第。
ってこれ全然一言じゃないしw
ついつい思いのたけをぶつけてしまいました(苦笑
……
…
そんな朋也のミスで終わってしまった創立者祭の翌日。


「ミスタ岡崎、昨日は大変だったそうだネ」
「…はい」
「芳野さんに聞いたよ。昨日は彼女とのデートすっぽかして仕事したんだって」
「言ってくれりゃ俺が代わってやったのに」
自分のミスで迷惑をかけたと思っていた朋也だったが、
社長や社員からはむしろ褒め言葉を受け戸惑う朋也。
そんなところに朋也のミスを受け持った芳野。

「ミスは誰にでもある。肝心なのはどう取り戻すかだ。お前はベストを尽くしたし、
お客さんに迷惑もかからなかった。あとは同じ失敗を繰り返さなければそれでいい」
失敗は付き物だが、次に同じ失敗をせずミスをどう取り戻すかが重要だと話す芳野。
そしてそれは段々とミュージシャン芳野としてエスカレートしていき…

「いずれお前の下に後輩ができた時にフォローしてやれ、それがお前の仕事だ…。
そしてっ!愛だっ!!」
熱く語る芳野の言葉は同僚たちに「またか」とげんなりさせたものの、
自身がミスをし、作業を取り戻したものの複雑な心境であった朋也は、
そんな芳野の言葉に感動して深く頭を下げるのであった。
そして、そんな二人の間柄に苦笑をしながらも見守る仕事仲間たち。
朋也もそんな風景を見て漸く自分の居場所ができたかに思え、
そんな思いがあってか、
社長「あぁ、岡崎くん。これやっとできたよ」


それは今まで手書きで書いていた出勤の札。
仕事の同僚たちにも挨拶だけでなく気軽な会話をしてくれるようにもなり、
そして、今まで一人だけの手書き札が、皆と同じ札になったこと。
それは、朋也が不安であった初めての仕事場での、
漸くの新しい居場所ができたことへの証であった...
......つづく
■朋也。同僚に認めてもらうの回
前半から一変、最後には皆に認めてもらった朋也。
色々と途中で書きなぐりましたが、一応朋也の新しき生活はまた一歩進んだ回となりました。
渚との一緒に回ろうと約束した創立者祭が駄目になってしまったのは残念ですが、
これを機に朋也の仕事も軌道に乗り、今後は順風満帆な生活になっていくと思われます。
最後に芳野フィーバーがされたのでキチンとオチてましたしね(苦笑
さて、物語は段々と前へ進んでいく形となりましたが、
今話では色々と伏線がありましたね。
まずは序盤辺りの渚の帰宅路においての『工事現場』。
そして父親の知り合いに会ってからの芳野との会話で出た『大きな病院』。
これらは朋也の言う「変わらないでいて欲しい」と願っていた街が、
朋也のこれからの物語の中で大きく変わる鍵となります。
深く話すとネタバレ全開なので言えませんが、
追々分かることなので頭の隅にでも置いといてくれると助かるかもw
ぁ、それとアニメじゃあんまり表現してないんですが、
原作だと渚との同棲生活を始めた朋也は、渚が自身を可愛くないなどと卑下するのを禁止し、
「こんなに可愛い彼女とお出かけできる朋也くんは幸せものですっ」
みたいな会話を是非次回よりアニメでも再現希望(苦笑
~次回予告~
CLANNAD -AFTER STORY- 第12回 「突然の出来事」
渚「朋也くん、見た目も優しくなった気がします」
朋也「そういうのウザイって思ってた。ふふ。学校じゃ散々人の世話焼いてきたのにな」


芳野「大事なものを、見失うなよ…」
次回は恋人らしく出かけているっぽい朋也と渚。
ですが一方で不安そうな言葉を残す芳野。
仕事も順調に進んできた朋也にどんな突然の出来事が降りかかってくるのか。
今話の良き終わりから一転、次回はかなり落ち込みそうな話題になりそうです。
それでは今日はこんなところで。
翌日レビューになってしまいましたが次回もお楽しみに。
ではまた。
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